ブログを書き始めて50記事を超えてくると,自分のブログの書き方が見えてきて同時に検索によって自分の記事が読まれるようになります.
しかし,ブログを続けて月 1万PVを達成したあとは,思ったように閲覧数が伸びずに悩むことになります.
PV = Page View,ブログ内の記事が読まれた回数
私もPV数が伸びずに悩んだ時期があったのですが,無事に月 2万PVを達成することができました.
本記事では次の疑問に答えるように書きました.
ブログ記事修正に関する疑問
- どのくらいの記事を書いたら過去の記事を修正したら良いですか?
- ブログ記事はどうしたら読者に多く読んでもらえるようになりますか?
- ブログ記事を修正したいのですが,どの記事から修正したら良いのでしょうか?
私は「マレーシア×駐在員」を主な話題としてブログを始めて,3年弱で月 2万PVを達成しました.この間に書いた記事は200記事ほどです.
ブログを解説して初めて月 1万PVを達成したのに約1年半かかりましたが,月 1万PVから初めて月 2万PVを達成するまで同じくらいの約1年半かかりました.
ブログを書いている人が登録している「にほんブログ村」をもとに集計したところ,私のブログはPV数で上位2%に入っています.
この記事では,私がブログの視聴者数であるPV数で月 2万に到達した方法論を書きます.
月 1万PVを達した時は興味のあることをとりあえず書いてみるという姿勢で臨みました.つまり質を意識していました.一方で月 2万PVを達成した時は,少しずつ質に意識を移行しました.
月 1万PVに達した時の記事は次をお読みください.「やらなくてもよかった努力」を正直に書いてみました.
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本記事で解説する記事修正のコツは次になります.意識して記事を見直すと読者にとってより有益な記事に作り直すことができます.
記事を修正するときのコツ
- 文章の再構築
- 読者の再設定
- 焦点の見直し
- 記事同士の関連性
月間2万PVを達成してみて
私のブログ「こにゃんのマレーシア駐在記」は2021年5月に開設して,月 2万PVを達成するために約2年弱かかりました.
月 1万PVを達成してからは記事の執筆頻度は下がり月に1記事になりましたが,過去の記事を修正しながら記事の質を上げることで月 2万回記事を読んでいただけました.
月 2万PVを達成しているブログを調べるにあたり,「にほんブログ村」のデータを集計しました.
月PV 2万以上あるブログは全体の1.7%に相当します.
「1000記事 × 10PV/記事 = 1万PV」は遠回り
ブログを始めたての頃は「1,000記事を書いて,全ての記事が月に10回ずつ読まれれば,月1万PV」を到達できると考えていました.
実際にブログを始めてみると机上の空論でした.
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すぐには1000記事は書けない
1記事書くのに5時間かかるとすると,1,000記事書くには5,000時間かかります.一日毎日3時間ブログを書いても約4年半かかります.
実際は,ブログを1行も書くことができない日があったり,下調べで予想以上に一つの記事を書くのに時間がかかり,予想していたよりも「ゆっくり」としたブログ記事の投稿となりました.
記事には人気・ 不人気がある
そして,「すべての記事が均等に月に10回読まれる」という前提も間違っていたことに気が付きます.
ブログを始めた当初に投稿した「Malaysiaの感染症対策」の記事は現在ではほとんど読まれていません.理由は「Malaysiaでは感染症対策が大幅に緩和されて,規制について気にする人が少なくなった」ことがあります.
内容が時代の流れに即しているほど,風化の早さには気をつけなくてはなりません.
時事ネタは風化が早く,常に最先端を追いかけながら記事の大量生産をしないとすぐにブログが読まれなくなります.
逆に1年前に書いた記事でも「普遍性がある」内容のものは,いまでも安定して読まれています.
ポイント
書き手としては,「すべての記事を読んでもらいたい」という願いはありますが,実際は読者の関心によって読む記事が限定されるので「量よりも質」をとる戦略が大切です.
ブログの毎日更新は不必要
「ブログは毎日更新した方がいい」という言説もありますが,「ブログの毎日更新」は私は不必要だと考えます.
毎日更新することが目的化されて質の悪い記事が大量に生み出されるだけで,努力が「積分」されません.
私は「ブログの毎日更新」を1ヶ月ほど毎日更新をしたのち挫折しました.
私がブログで発信している内容は日々の日常を綴ったものではないので,毎日更新をしようとすると一つの記事の内容を薄めて記事を大量生産する方向に走っていました.
記事を大量生産するために,「こたつ記事」と呼ばれるニュースを読んでまとめただけで記事を書いていました.結果として,他のブログとの差別化ができなくなり,私のブログが数あるブログの中で埋もれていきました.
さらに悪いことに,「時事ネタ」は足が早いので,せっかく書いた記事も書いて1週間ほどで読まれなくなり,すぐに新しいネタを探さなくてはいけないという悪循環に陥り自分で勝手に消耗戦を繰り広げていました.
ポイント
更新頻度が落ちても「独自の内容」で記事が書けると長く読まれる可能性が高まります.
月 2万PVを目指すならば「過去の記事修正(リライト)」
私が月1万PVを達成するまでにしたことは,「過去に投稿した記事の修正(いわゆるリライト)」です.
100記事を超えるとすでにブログには情報の資産が築かれています.資産運用により利回りを生み出すように,ブログの資産も上手に運用することで価値を生み出し続けます.
私は200記事を書くまでずっと過去の記事見直しをして来ませんでした.
新しい記事を書いてもPV数が頭打ちになっていたので,次の章以降で解説する記事の書き直し方針でブログを再構築することで月 2万PVを達成することができました.
ポイント
新しい記事を常に作成し続けるのではなく,100記事を超えたあたりでブログ構成を整理して,今後のブログ運営を考えることは大事です.ブログ運営を見直すことで,新しい読者層へ近づくことができます.
記事修正のメリット
記事の修正を行うことで得られるものを解説します.
読者にとって支持される記事を書くことは,結果としてSEO対策(検索エンジン最適化)になります.
記事修正で得られるもの
- 読者が文章を読みやすくなる
- 読者に正確な情報を伝えることができる
- ブログの潜在読者を呼び込むことができる
- 読者がブログ内の関連情報にたどり着きやすくなる
ブログ初心者の時に書いた文章はゴツゴツしていたり論理構成が悪くて,読みづらいことが多々あります.読者は分かりずらい文章は読まずに記事を離れてしまう損失につながります.
また過去に記事を書いた時点から状況が変わっていて記事内の情報が更新されていないと,「不正確な記事」と見做されてしまう可能性があります.
記事のタイトル設定が悪いと,ブログで取り上げている話題に興味を持ってくれる潜在的な読者を逃すことになります.
せっかく一つの記事を読んでもらったとしても,読者が知りたい関連情報を伝えられないと読者の知的関心に応えることができません.
ポイント
記事を修正する際は「読者の知的関心を満たすには記事を書くにはどうしたらよいか?」という視点を忘れずに.
修正する記事の選び方
過去に投稿した記事を修正するとしても,実際にはすべての記事を修正することは時間的制約があります.
経営の格言「集中と選択」にのっとり「記事修正という労働資本を投下して,回収できる見返りが大きい記事」を選びます.
修正する記事の選び方について,横軸に「検索表示回数」,縦軸に「検索の後に実際にclickされた回数」をとって記事の特性をまとました.
修正する記事としては下図の右下にある『「競合」記事』です.
多くの潜在的な読者層がいるものの,自分の書いた記事に到達してもらえていません.
タイトルを興味を持ってもらえそうな単語を入れて修正したり,内容についても読者が知りたい関心に応えられているか見直します.
ポイント
自分が目論んでいる検索単語でGoogle検索してみて,他の人が書いたブログ記事を読んでみます.どのような単語が選ばれていて,内容構成がどのようになっているか参考になります.
ブログ記事を修正するコツ
私が過去に投稿した記事を修正したときのコツ(考え方)は次の4点です.
それでは次の節で順々にコツを解説していきます.
文章の再構築
過去の記事を再構築する時に気をつけることは次の3点です.
第一に誤字脱字の修正をします.
誤字脱字があると読んでいるときに違和感になり,記事に対する印象が悪くなります.表現についても分かりやすいかどうか確認してください.
指示代名詞「この」「あの」「その」を頻発して使うと,文と文の間で代名詞が何を指しているのか不明確になります.読者は全文を読んでくれるわけではないことも想定しながら,意味の掴める文章構成が必要です.
第2に文章の論理を再構築します.
ブログを始めたばかりの頃の私自身の記事を読み返して,論理展開がわかりずらかったり,話題があっちへ行ったりこっちへ行ったりでわかりずらいところが多くて反省しています.
記事修正をするときはすでに時間が立っているので,新しい視点で記事を読み返して,論理構成を整えてみてください.定型のPREP(Proposal-Reason-Example-Proposal,主張-理由-例-主張)を使うと,簡単に文章構成が整理できます.
最後に段落分けを意識します.
一冊の本と同じように,ブログ記事の中でも章・節・小節の区分けがありますので,適切な区切りを与えることで,記事の主張が見やすくまとまります.
ブログを書いているプログラムHTMLの「hタグ(h1,h2,h3...)」を使うことで,検索エンジンは記事内の構造を読み取り検索者に対して表示することができるようになります.
読者の再設定
ブログ記事を見直すときに「読者が誰か?」を問うことを忘れてはなりません.
私が気をつけていることは「どのような単語で検索されて記事にたどり着いたかです?」です.「Google Search Console」ですぐに調べることができます.
検索に使用された単語を眺めていると,私が意図とは違う単語で検索されて読者が私のブログにたどり着かれていることに驚きがありました.
私はブログを始める時に「マレーシアの駐在員」を軸に記事を書いていました.「マレーシア」の生活情報を中心に記事を書き進めていたのですが,検索された単語を見ていると「駐在員」に興味を持っている読者が多いことに気がつきました.
私はマレーシアに駐在していますが,読者は同じマレーシアにいる駐在員を想定していたのですが,他の国に駐在している(する予定のある)人が私のブログを読んでくれていました.
例えば次の記事は初め【マレーシア駐在員のお財布事情】というタイトルをつけていました,
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海外駐在でお金は貯まる?気になるお財布事情【20代で年間500万円貯金は可能】
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しかし,読者層の興味は「海外駐在員の給料」だとわかったのでタイトルを修正しました.
記事の内容も「マレーシア駐在員独特の事情」に焦点を当てるのではなく,「海外駐在員であれば共通していること」に焦点を当てました.
細かいところですが,金額の表記も前までは「RM(JPY)」と現地通貨を前に出して,括弧内で日本円表記をしていました.しかし内容を修正する時に「JPY(RM )」と変えて,共通の通貨である日本円で表記を前に出して広い読者層に分かりやすいようにしました.
Google Analyticsを使えば細かく読者層を分析することもできます.
マーケティングの知識がある方はGoogle Analyticsで細かい分析をしてみると新しい気づきがあるかもしれません.
ポイント
Google Search Consoleの検索単語を調べて,読者がどのような関心を持ってブログを見に来てくれるか推測して記事内容を読者の興味に最適化する.
焦点の見直し
記事を修正するときは「記事の焦点が正しく定まっているか?」に着目します.
前の節で述べたように読者の興味を知ることで,読者の関心と記事の焦点があっていることが理想的です.
読者が関心を持って記事を読み始めて,内容が読者の期待と違うと記事が読まれなくなります.
レストラン紹介の記事の中で,急にその日観てきた映画の話題を出されても,読者としてはよく分からなくなります.
記事の焦点が単一である必要はありませんが,複数の焦点があると分かりずらくなります.長い記事を書いていると複数の焦点が生まれることがあるので,記事を2つ以上に分割することも手です.
また記事を書いた当時と今では置かれている環境が変化しているので,修正する際に記事を書いた背景を追記すると記事の焦点が明確になります.
例えば,2020年,2021年は感染症対策で様々な規制がありましたが,数年後にはみんな規制のことは忘れてしまい,感染症対策の中で訪れたレストランの記事は何だかよく分からない入店手順(マスク着用,体温測定など)があるというように誤解を与える可能性があります.
当時の雰囲気を伝える文を足すだけで,当時の問題意識が分かりやすくなり記事の焦点が定まりやすくなります.
ポイント
読者の興味と記事の焦点があっているか点検する.記事を書いた当時の背景説明があると,記事の焦点は分かりやすくなる.
記事同士の関連性
記事を修正する際に気を付ける最後のことは,「記事同士の関連性」を作ることです.
ブログを書き始めると楽して記事を次から次へと投稿します.あとから振り返ってみると記事がブログという箱の中に点として散在しているだけの状態になっています.
一つの記事を読んでくれた読者は,関連する情報も知りたがっていますが,次にどの記事を読めばよいか分からずブログから離脱してしまいます.
例えば,レストランの紹介記事に関しては,読者がレストランの名前を知らないと元々検索してたどり着くことはありません.そこで,【おすすめレストラン トップ10】というまとめ記事を書いて,記事内で個別のレストラン記事を引用することでまとめ記事を中心として各記事が有機的につながります.
具体的な例は次の記事をご参考ください.
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【現地駐在員が厳選】マレーシアのおすすめラーメン店 ランキング・ベスト7 | クアラランプール周辺
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初めてブログに来てくれた読者に対しても,ブログのどこから記事を読み始めたらよいか分からず面白い記事を読んでもらえない機会損失を生みます.
「まとめ記事」を新しく書いて,記事同士の関連性を説明することをおすすめします.今まで検索されてこなかった記事でも,「まとめ記事」で関連性を説明することで興味のある読者に記事の存在をお知らせすることができます.
記事同士で関連性がある場合は,記事内で「あわせて読む」記事を紹介するとPV数を伸ばすのに効果的です.
ポイント
- 「まとめ記事」を作成して,記事の関連性を可視化する
- 記事内でお互いに引用をして,関連情報をたどりやすくする.
まとめ:リライトで月にPV 2万を達成する
ブログの記事を修正(リライト)することで月に2万PVを達成した私の方法を紹介しました.
100記事を超えたあたりからは過去の記事を見返して修正をすることで,新しい読者にブログに読みに来てもらうことができるようになります.
闇雲に古い順に記事を修正するのではなく,潜在的な読者が多い記事を優先して書き直していきます.この際,検索表示回数とclick数が指標になります.
実際にブログを修正するときのコツとしては,
記事を修正するときのコツ
- 文章の再構築
- 読者の再設定
- 焦点の見直し
- 記事同士の関連性
ブログ記事を書き直すことでブログの内容が整理されて,ブログの価値も上がります.
記事の書き直しを通じてweb writingの復習にもなり,新しい記事を作成する際に過去の「反省」を踏まえて質の高い記事が書けるようにもなります.
ぜひ本記事の内容をもとにブログ記事の修正をしてみて,月 2万PVを目指してみてください.
ここまで本記事をお読みいただきありがとうございます.
ブログの基礎についてはヨス著『読まれる・稼げる ブログ術大全』が参考になります.
言われないと気がつきにくいブログの文章技術が網羅されていています.
私はブログを初めて1年たった後に読んだのですが,もっと早くに出会いたかったです.
こちらもCHECK
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