本記事では,Malaysia東海岸に浮かぶTioman島へ訪れた私の旅行記を綴ります.
本記事は次のような疑問に答えるように書きました.
Malaysia旅行のはてな
- Malaysia旅行でおすすめの島は?
- Tioman島を訪れるのにおすすめの時期は?
- Tioman島を実際に訪れた人の声を聞きたい!
本記事は次の方におすすめです.
こんな方におすすめ
- Malaysia在住で静かな島で休暇を過ごしたい方
- Tioman島に興味があり島の様子を知りたい方
- Tioman島の旅行を計画している方
私はMalaysiaに住んで現地で3年間仕事をしています.
休暇ごとにMalayisa各地を旅行しておすすめの場所を紹介しています.
Tioman島はMalaysiaの中でも「観光地らしくない」島独自の文化が体験できました.
移動時間には約1日かかるので手軽にTioman島に行くことはできませんが,いつか再訪したいです.
この記事では,Tioman島の様子と現地滞在について書きます.
本記事のポイント
- 人よりも猫が多い?猫が気持ちよさそうに過ごすTioman島
- Tioman島のおすすめ時期は7月-9月
- お酒は免税だけど持ち帰りは制限
記事の最後までお読みいただけると幸いです.
Malaysiaの島では隠れた人気を誇るTioman島
Tioman島はMalay半島東海岸に浮かぶ島.
島は自転車で半日で一周できるほどの大きさですので,Tioman島での活動は陸地というよりは海が中心となります.
Tioman島には伝説があり,Malaysiaに住む龍が恋焦がれた末に太陽にあたり岩になってできたという話があるそうです.
外国人目線でTioman島の良いところ・悪いところを解説します.
良いところ
私がTioman島を旅行して「いいな」と感じたのは次のようなところです.
ココがおすすめ
- 静かな島で波の音を聞きながらゆっくり過ごせる
- 旅行客が少ないので島民の生活が身近にある
- お酒が免税で買えるので安い
- 車が少なくて自然が綺麗
- 海洋スポーツが楽しめる
- 猫が多い!
私自身はダイビングをしないのでTioman島滞在中は陸地で過ごしましたが,猫と戯れあったり夕日を眺めたり日常の中にある貴重なひとときを満喫できました.
悪いところ
Tioman島に滞在してみて「いまひとつ」なところをまとめます.
ココがダメ
- Tioman島までの直行便がなく陸路・海路の移動で半日かかる
- レストラン・バーの選択肢が少ない
- 島内での移動手段が限定的
Tioman島に至る移動は時間がかかることは「悪い点」ではあるのですが,反面,観光客が少ないという利点につながっています.
Langkawiのようなリゾート地を期待してTioman島を訪れると良くも悪くも肩透かしにあいます.
Tioman島を訪れるおすすめの時期
Malay半島は,Kula Lumpurのある西海岸とTioman島のある東海岸では気候が異なり雨季の時期が変わります.
Tioman島を訪れるのにおすすめは「7月から9月」です.
Tioman島へのアクセス
Kuala LumpurからTioman島に行くには,陸路と海路でほんとんど1日係での移動となります.
Johor BahruからTioman島に行く方が距離は短いです.
詳しいアクセスは次の記事にまとめました.
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Tioman島での活動
Tioman島での主な活動は次です.
Tioman島での活動
- ダイビング
- 海洋クルーズ
- 島での散策・サイクリング
私はダイビングをしなかったのですが,Tioman島には日本人が経営するダイビング店「Blue Heaven Divers」があります.
Tekek港の横にはボートが停泊してあり,朝からダイビングした人たちが荷物を抱えてホテルへ戻っていく様子を見かけました.
Tioman島に向かうフェリーで隣に座った老夫婦と仲良くなり,海洋クルーズに誘われたのですが,時間が合わなかったのでクルーズには行きませんでした.
島を一周まわるクルーズだったそうで,少し後悔しています……
島自体あまり大きくないので,1日かけてのんびり散策したりサイクリングをして島を周遊することもおすすめです.
おすすめの滞在期間は3泊4日
私は2泊3日でTioman島に滞在したのですが,感想としては「もう1泊長く滞在した方がよかった!」です.
Tioman島のおすすめ滞在日数は「3日4泊」.
Tioman島に行くだけで片道10時間ほどもかかるので,Tioman島での滞在は長めにとりたいところです.
もしもダイビングを徹底的に繰り返ししたい方はもう少し長く滞在しても良いかもしれません.
ただし,島にはあまり食事の選択肢が多くなく,娯楽がありませんので長期滞在すると少し飽きてしまうかもしれません.
私のTioman滞在記
私が2泊3日でTioman島に滞在した様子を写真とともに紹介します.
1日目の夕方
朝にKuala Lumpurの自宅を出発して,Tioman島にたどり着いたときにはすでに夕方になっていました.
Tioman島に到着して嬉しい驚きは「猫の多さ」です.
港に着いた時から猫のお出迎えがありました.
私は「Tioman Cabana Bed & Breakfast」に滞在しました.海岸に面していて,レストランに近いことが決め手です.
最寄りの港は「Tektek」です.
ホテルの受付は,「Tioman Cabana Beach Bistro」の2階で行いました.
気さくな店員の方が部屋の利用方法について説明してくれます.
欧米の従業員の方が数人いましたが,態度はとても素っ気なかったです.
バーになっている2階にも猫がたくさんいて,足元を見ると不思議な格好で寝ている猫がいました(笑)
Tioman島に到着した夜は,フェリーの上で知り合った老夫婦に海鮮料理をご馳走になりました.
2日目の朝
Tioman島についた2日目の朝は,激しい雨の音で起きます.
せっか7月の乾季を選んだはずなのですが,運悪く雨に巡り合ってしまいました.
ホテルの部屋は浜辺に面していることから海の音が枕元で聞こえます.
Malaysiaのお国柄かヒッピーみたいな外国人旅行者は少なかったです.Malay系の家族づれが多かったです.
はっきりしない空を眺めながら,テラス席で朝ごはんを食べました.
「Tioman Cabana Beach Bistro」にはハンモックがあり,静かに日中は過ごすことができます.
一方で,昼は海に出かけていた人たちが夜になると戻ってきて,バーには人でいっぱいになり席が埋まってしまいます.
朝ご飯については,多くを語ることがないほど簡素でした.
意図せず,Kuala Lumpurの自宅から果実を持ってきた選択をした自分を褒めたいくらいです.
ご機嫌斜めの空と海を眺めながら,ビーチに立つレストラン2階でぼんやりと波の音を聞いてコーヒーをすするひととき.
本が好きな人にはうってつけの環境です.Wi-Fi環境が悪いので,SNSからも自然と隔離されます.
足元で生き物の寝音がすると思ったら,椅子の下で猫が丸まって寝ていました.
Tioman島の猫たちは人間に慣れていて,気持ちよさそうに過ごしています.
到着2日目の朝をのんびりとコーヒーを飲みながら過ごした後は,Tioman島の散策に出かけました.
まずは,島にある免税店に真っ直ぐと向かいお酒の調達をします.
Tioman島でも数少ない免税店に立ち寄ります.
実は到着した1日目の夜,フェリーで知り合った老父婦のご子息がここでシステム開発を担当されているということで,夕食をご馳走になる前にお店に立ち寄らせていただきました.
店内には様々なお酒が置かれており,Malay半島で買う値段の半値以下の値札が付けられていました.
MalaysiaはIslam国家で酒税はもとから高いのですが,酒税を除くとこんなに安いのかと呆気に取られました.
Malaysia観光地として有名なLangkawi島もお酒の免税をおこなっていますが,Tioman島もお酒の免税をおこなっています.
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お酒の買い出しを終えて歩いてホテルに戻りお酒を置いて,また散策に出かけます.
過去にThailandのPhuket島にも行ったことがありますが,Phuket島と比べるとTioman島は圧倒的に観光地としての発展の余力はあると思います.
Tioman島で苦労したことは,島内での食事の選択肢が少ないことです.
2日目のお昼
お昼ごはんは簡単なエビの麺を食べました.
美味しいけれど,期待していた海鮮料理とは少し違いました.
お昼ごはんを食べてぶらぶらと島を歩いていると,空の様子が怪しいのでホテルの部屋に戻りました.
部屋の前では猫が帰りを待っていてくれます.
Tioman島では人間の数よりも猫の数の方が多いのではないかと度々感じました.
Tioman島にはたくさんの猫が住んでいます.
人より猫が多い,というのは多分嘘になりますが,猫がたくさん住んでいることは確かです.
部屋の前には猫が何匹もいて,ドアを開けると猫が何食わぬ顔をして一緒に部屋の中に入ってきます.
免税店で買ってきたミニ・ボトルのワインを開けて南シナ海をみながら乾杯!
ワインを片方に本を読んでいると,隣の椅子の上え猫が気持ちよさそうに寝息を立てて寝始めました..
綺麗な肉球がとても可愛らしかったです.
部屋から徒歩10秒の浜辺で少し泳ぎましたが,思ったよりは海が綺麗ではなかったです.
多分雨が降ったからかな.
2日目の夕方
夕暮れになる5時くらいに部屋をでて,海岸沿いに北に向かいます.
午後になり徐々に晴れてきます.Tekekeの海辺を散歩します.
途中,海岸に突き出した岩に沿って設置された歩道橋を歩きます.自転車なら,向かい違いにギリギリ行き違えるくらいの幅の歩道橋です.
海辺は綺麗に整備されています.
街の中は観光客が少なく,観光地というよりは静かな漁村にきたような錯覚があります.
地元の子どもたちが道端で遊んでいたり,のどかな地元の人の生活が感じられます.
午後4時を過ぎたあたりから涼しい風が吹き,自然の音に耳をすませながら散歩を楽しみます.
夕暮れ前に,Tektekから片道1時間ほど散歩してAir Batangに到着しました.
道脇にはダイビングのお店が所々ありますが,観光客向けの賑やかなバーやレストランは少ないです.
本当に観光地に来たのか,半信半疑になってきます.
にぎやかな場所が好きな人には肩透かしですが,静かに過ごしたい人にはおすすめです.
途中,海岸に突き出した岩に沿って設置された歩道橋を歩きます.
ちょうど日の入りの時間帯になり,綺麗な光景を眺めることができました.
橋の下を覗き込むと,海水は透き通っていて,海底の石の形がはっきりと見えました.
夕暮れの浜辺で海で遊んでいる人はいましたが,とても質素な雰囲気で考え事をしながら散歩するのにちょうどよかったです.
Tioman島を歩いていると,どこでも猫が気持ちよさそうに寝ていて心が癒されます.
日没前に,お目当ての「Sunset Bar」に到着しました.
ビーチに並べられた椅子で日没を見ながら,焼き立てのピザを食べることができます.
無料のWiFiがあると標識があったので,WiFiのpasswordをお店の人に聞くと,「今日はWiFiがないのよ」とお店の主人と思われる女性がにこやかに答えてくれました.
「今日はない?」と私の頭の中で疑問が湧き上がります.まるで,旬の魚が入荷してないとお客さんいつげる寿司職人のような断固とした雰囲気があります.
「昨日は?明日は?」などと愚問は口に出さず.素早くピザの注文をします.
おすすめは「Sunset special RM 27」(日本円 810円)です.
素材も味付けも簡素で家庭の味に近いですが,甘く見えてはいけません.
ピザの生地がさくっと焼き上がっており,味付けも濃過ぎず,野菜の風味を潮風の中で楽しむことができる逸品です.
毎日繰り替えさえる日没の中でも,Tiomanの海岸でピザを食べながら眺める日没は格別の至福感があります.
足元では2匹の猫が決闘をしており,張り詰めた空気が流れていました(笑)
日常のことは忘れて,ただ心は幸福に満たされます.
この一刻を脳裏に刻めただけでも,遠距離はるばるTioman島に来たかいがあったと実感します.
ピザを食べ終えた後は,Tektek港近くのホテルまで歩いて帰ります.
帰りの途中は浜辺には人がいなくて,前も後も誰もいなくて静かな夕暮れの散歩となりました.
南シナ海に沈む夕日.
空を見上げると月がぼんやりと浮かんでいました.
波の音と自分が砂浜を踏み締める音しか聞こえない孤立した世界で,一刻と黒くなる空を眺めます.
ふと振り返ると砂浜には他の人がいなくて,静寂な感じでした.
周りに人がいないので「怖い」というよりは,静けさが心地よかったです.
3日目の朝
2泊3日のTioman旅行はあっという間に時間が過ぎて,3日目の朝を迎えました.
キャリーケースを持って,フェリー乗り場まで歩きます.すれ違う島民はいなくて,本当にのどかな島だと感じます.
フェリー乗り場には「税関」があります.
Tioman島はお酒が免税対象になっている一方で,島の外にお酒を持ち出す際は携帯できるお酒の量に制限があります.
お土産にお酒を買っておこうと思っている方はお気をつけください.
出発の30分くらい前に待合所に到着すると,行きのフェリーで知り合った老夫婦の姿がありました.
2泊3日の滞在は短かったです.次くるときは3泊4日以上の日程で訪れたいです.
フェリーに乗り,窓の外にTioman島が遠ざかるのを眺めながら2時間かけてMalay本当に戻ります.
港町Mersingに戻ると時間の流れが速くなったようで,島ののんびりとした雰囲気がさっそく懐かしくなりました.
駐車場に停めた車に荷物を乗せて,Kuala Lumpurの自宅まで5時間ほど真っ直ぐ運転していきました.
朝にTioman島を出発するとその日のうちにKuala Lumpurに到着できます.
私は夕方前には自宅に到着しました.
まとめ:悠久の時の流れで島の滞在を楽しみたい方へ
Malay半島東海岸に浮かぶTioman島の旅行体験記を紹介しました.
Malaysiaには有名な観光地Kuala Lumpur,Penang島,Langkawi島などがありますが,観光客が多くてのんびりと過ごすことが難しいことがあります.
移動はやや不便ですが,逆説的に観光客が少なくいので,Tioman島は「観光ズレ」しておらず島独特の雰囲気を残しています.
Tioman島は7月-9月に訪れることがおすすめで,ダイビングを楽しむことができます.
ダイビングをしなくても,私のように海を眺めながら本を読んだり猫と戯れあって楽しいひと時を過ごすこともできます.
ここまで本記事をお読みいただきありがとうございます.
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