Ramadanの断食明けに食べる伝統的な料理「lemang」をご存知でしょうか?
竹筒の中で蒸されたもち米は,ココナッツ・ミルクの香りで絶妙な味付けになります.
Bangsar Southにあるlemangのお店『Lemang Tok Janggut』で買ったlemangを写真とともに紹介していきます.
この記事は,次のような方にお役に立てるように書いています.
こんな方におすすめ
- Kuala Lumpur近郊にお住まいで,Malay料理に興味のある方
Malaysia版”ちまき(粽)”,Ramadanの伝統料理
Malaysiaは国民の70%以上がMuslim(Islam教徒)です.
Malaysia最大のevenといえば,Islam教に関連したRaman(Islam暦の断食月)とHari Raya(断食月を終えた後の祝祭)になります.
MuslimはRamadan期間中,日中は食事はもちろんのこと,水すら口に含みません.
Ramadanについては,次の記事でまとめていますので詳しく知りたい方はぜひご参考ください.
Ramadan bazaarというRamadan期間中のお祭りを訪れた際の体験記です.
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ラマダン・バザールでお祭り気分,断食月に楽しむマレーシア文化
Ramadanのとき日中は断食を行いますが,夕刻になり食事を取ることが許されます.断食明けは,家族と祈りを捧げて食事を取る伝統があります.
Ramadanの断食後に食べられる伝統的な料理「lemang」を本記事でご紹介します.
Ramadan明けのHari Rayaのときもlemangはよく食べられます.
SNSで見つけたlemangの美味しいお店『Lemang Tok Janggut』をご紹介します.
Ramadan,Hari Raya期間中だけでなく,一年中営業をしていますので一度Malaysia伝統料理をお試しください.
場所は,Bangsar Southにあります.
地名はBangsar Southですので,Bangsarの近くにあると勘違いしやすいのですが,別々の丘にある車でも7分くらい離れた場所にあります.(最後に住所を記載しています.)
Lemangとは
Lemangとは,次の材料を元に作られる東南Asiaの伝統料理です.
- もち米
- ココナッツ・ミルク
- 塩
上記の食材をバナナの葉で包んだ後,竹筒の中に詰めていきます.
食材が詰まった竹の筒を斜めに立てかけて火にかけます.
食材を直接,竹の筒の中に入れない理由は,もち米が竹筒の内部表面に粘着してしまうことを避けるためです.
お店奥には大量の竹筒が保管されています.
1つのlemangにつき,1本の竹筒が消費することになるので,作るのも手間がかかっていると感じます.
日本の「ちまき(粽)」はMalaysiaのlemangと似ていますが,笹の葉を使ったり,味付けが塩を中心としていて,蒸し器の中で作る点が違います.
Lemang Tok Janggutのmenu
お店の窓口には,大量の竹が並べられています.この竹1本ずつの中に,lemangが詰められています.
値段は大きさによって次のようになります.
- 大きいlemang RM 18(日本円 480円)
- 小さいlemang RM 12(日本円 320円)
外で買うMalay料理としては少し高いという値段設定.
特別なお祝いのときに食べる料理ということと,竹を一本使って作るため材料費が高めになることが,高めの値段の理由だと推測します.
他にも調味料が売られていました.
Lemangを注文をすると,その場で竹を縦に半分に割ってくれます.写真手前のナタを使います.
竹がパックリと分割して中があいた後,「一口sizeに切りますか?」と聞かれます.
お願いをすると,食べやすいように丁寧に切り込みを入れてくれます.
店員さんが感じの良い方で,器用な手捌きを見ながら楽しく会話をしました.
Lemangの感想
Lemangの入った竹筒を新聞紙に包んでもらい,家に持ち帰ります.お願いすれば,plastic袋に入れてくれます.
本記事を書いている2021年5月現在,感染症対策のために店内飲食は禁止されています.
『Lemang Tok Janggut』店内は少し座席があるようでしたが,MCO以前,店内で飲食ができたのか確認できませんでした.
家について,さっそく人生初のlemangを頂きました.
バナナの葉が照明でギラついて見えるのは,油が塗られているからです.
バナナの葉を竹から取り外すのにコツがいるなと思いながら,無事形を崩すことなく取り出すことができました.
油が塗られたバナナの葉を持ち上げた指が脂っこくなります.
バナナの葉をぐるぐると解いていくと,ようやくもち米が登場します.
見た目は茶色で,日本のちまきに似ているなと感じます.
Lemangの正しい食べ方がわからないので,仕方なく,私はlemang単品を箸一膳で食べることにしました.
もち米を箸で持ち上げると,独特の粘性が感じられます.
箸さきに少し力を込めて一口sizeに切って,口の中に運びます.
ココナッツ・ミルクの風味が口の中に広がります.
もち米の甘みはあるのですが塩味が効いているので,ご飯として食べて違和感のない甘みと塩味の強さになっています.
Lemangは少し辛めのおかずと合うかなと想像しながら,ぱくぱくと箸が止まらなくなります.
しかし,もち米が主材料なので竹筒の3分の1くらいを食べると,とても満腹になります.
食べきれなかった分は冷蔵庫に保存して,翌日,中身を電子レンジで温めて美味しくいただきました.
Lemang Tok Janggutへの行き方
『Lemang Tok Janggut』はBangsar Southに位置します.車で行く場合の住所は下部に記載しました.
電車で行く場合は,LRT Kerinchi駅で下車してください.
駅を背中にして右手,丘の方に向かって直進します.階段の左側には商業施設『KL Gateway mall』があります.
屋根のある階段が終わり,さらに坂道が続いた先歩いて2分ほどのところ(写真赤い部分)にお店があります.
お店の名前 Lemang Tok Janggut
住所 5, Jalan Kerinchi, Bangsar South, 59200 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
営業時間 16:00-24:00(日曜日定休)
電話番号 +60142637879
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