今からでも遅くはないので,TOIEC 700点程度の英文法を再復習してオンライン英会話で反射神経を鍛えましょう.
海外駐在員に選ばれたけれども,実は英語が話せなくて不安に感じていないでしょうか?
日本の後輩から海外駐在員の英語について聞かれる次のような悩みに応えるように本記事を書きました.
はてな
- 海外駐在員に選ばれるためにTOEICは何点必要?
- 海外駐在員に必要な英語力はどれくらい?
- 赴任後に英語を伸ばすことはできる?
将来,海外で仕事をする上で必要な英語力について興味のある方に向けて本記事を書きました.
こんな方におすすめ
- 英語に自信がないけれど将来,海外で仕事をしたい方
- 現在,海外赴任をしていて英語を伸ばしたい方
- 海外駐在の内示・辞令をうけた方
私は本記事を書いているいま,東南AsiaのMalaysiaで駐在員を3年間しています.
米国・英国への留学経験はありませんが,独学で英語を学習して駐在直前にはTOEIC 950点を取得しました.
英語に自信は少なからずあったものの英語で仕事・生活をしたことがなかったので最初は英語で話すことに戸惑いましたが,半年くらいで現地の英語にも慣れて会話が円滑にできるようになりました.
私の経験,周りの駐在員を観察した気づきを本記事では折り込みました.
本記事では駐在員に必要な英語力,駐在後にも英語を伸ばすための方法を紹介します.
本記事のポイント
- 海外駐在員に必要な英語力:TOEIC 700点の基礎体力
- 「ビジネス英会話」よりも難しい「日常英会話」
- 駐在後も英語力を上達させるなら自腹を切る
本記事で海外駐在員に必要な英語力を具体的につかむことができます.
記事の最後までお付き合いください.
駐在員選抜に英語力は求められない?
どこの海外法人にも英語ができない駐在員はいます.
そもそも海外赴任の選抜で英語が基準にはならないのでしょうか?
駐在員選抜では英語は最重要項目とはなっておらず,むしろ会社の人材育成案・人員配置の最適化の中で決まることが多々あります.
企業によっては海外駐在員になることが出世コースとなっており,箔付のために駐在員人選がなされることがあります
一部の会社では海外赴任者になるための必要条件としてTOEICの点数で線引きをしています.後半の章で解説しますが,TOEICの点数では実際に駐在員になった時の英語力は測れません.
私の会社では海外駐在員の英語ができないことが問題になるほど英語力では選別されていません.ただし,駐在員になるためには英語ができた方が当然有利に働きます.
若手社員の場合は当てはまりませんが,役職定年間近の社員,日本での役職が見つからない社員が海外法人の役職をあてがわれて海外赴任する場合があります.この場合は,当然英語の実力は関係ありません.
ポイント
駐在員になるための英語条件は会社によって異なるので駐在経験のある先輩にTOEIC点数を聞いてみましょう.
多くの会社ではTOEICは参考程度の扱いですが,駐在員候補になるためにはTOEICで「自慢できる」点数をとっておくと安心です.
こちらもCHECK
-
海外駐在員はエリートだけだと思ってる?選ばれる人になるための準備6つ【マレーシア駐在員の実体験】
続きを見る
海外駐在員に必要な英語力
本章では海外駐在員に必要な英語力について解説します.
海外で仕事をすると朝から晩まで外国語の環境に置かれると思われがちですが,日系企業の海外法人で仕事をすると,外国語でする仕事と日本語でする仕事が共存します.
私はいま日系企業のMalaysia現地法人で駐在員をしています.
同僚に日本人はいるので日本語で会話をすることはありますが,仕事は基本的に英語で行っています.取引先の会社には,日系の会社もあれば,Malaysia系の会社もあり,いずれにしても英語で商談をしています.
私の経験をもとに,海外駐在員として必要な英語力を考察してみます.
英語が第2言語の国に共通した話題にはなりますが,英語を母語としている国では状況が異なる可能性があります.
駐在員が英語が必要な場面
駐在員にとって英語が必要となる場面を分けると,次の2つになります.
- 仕事での英語(Business英会話)
- 生活での英語(日常英会話)
仕事で使用する英語については国にによらず定型の表現を覚えて,表現を応用していくことで対応することができます.
意外に難しいのが,日常生活で使用する英語です.
駐在先の国によって一般国民の英語水準が異なり,独特の表現方法や発音があるので一律どの程度の英語力があれば良いかということはできません.
極端なことを言うと,米国留学経験があり流暢な英語が話せたとしても,Malaysiaではむしろ現地の人に伝わるように話す速度をゆっくりにして,表現をわかりやすくする必要があります.
ポイント
仕事で必要な英語は定型を覚えて応用をしていきます.
日常生活で必要な英語については,英語が流暢であることは必要なのですが,同時に柔軟に「現地の」英語に適応していく能力が求められます.
Business英会話は型を覚える
海外駐在前に急いで書店に駆け込んで,「business英語」の本を購入された方もいると思いますが,「business英語」は実践ではあまり使いません.
基本の日常会話をしっかりと話せるようにしておいて,その応用として仕事で使う英語表現を身につけていきます.
周りの同僚が使っている表現を真似しながら,時にはwebで英語表現を調べて一つずつ試すことで仕事で使う英語の「型」ができてきます.
仕事では具体的には次のような業務を行う際に英語を用いる必要があります.
- 上司に報告
- 同僚と連携
- 部下に指示
- 資料作成
- 資料発表
それぞれの場面に合わせて定文を複数覚えて,何回か使っているうちに口から瞬時に言えるようになります.
むしろ難しいことは考えずに,普段使っている英語を少し丁寧な言い方に言い直すことで仕事で使える英語になります.
例
I want to... (私は…したい,少し幼稚な印象)→ I'd like to...(私は…したいと考えています,丁寧な印象)
私はMalaysiaで生活していますが,「Business英会話」と「日常英会話」を意識して使い分けていません.
英会話教室で習う「Business英会話」を商談で話すと,まどろこっしくて何を言いたいのか分からないと首をかしげられます.
ポイント
普段話している「日常英会話」の延長線上で,少し丁寧な表現を加えることで「Business英会話」にしています.
必要な英語力の目安:TOEIC 700点
TOEICの点数が個人の英語力を測れるわけではありませんが,文法理解力,聞き取り能力を考えるとTOEIC 700点は必要だと私は考えます.
TOEIC 700点は,長文・短文の文法構造を理解して,一般的な日常会話を聞き取れる水準です.
もちろんTOEIC 700点の英語水準では海外で全てを英語でこなすことは難しいですが,英語の基礎力があれば海外に移住した後に自力で英語力を伸ばすことができます.
私の同僚でTOEIC 600点以下の人がいました.
その同僚は英語の聞き取りができないため,仕事で聞き間違えて周りの人に迷惑をかけていました.
TOEIC 700点未満だと文法に抜けがあったり聞き取りに苦労するので,海外駐在を通して英語を身につけようとしても,基本的なところが理解できていないのでなかなか英語が上達しません.
海外赴任する前に完璧な英語力は求められませんが,せめてTOEIC 700点の英語基礎力があれば赴任後に現地での英語使用経験をもとに英語力が鍛えられます.
ポイント
TOEIC 700点の英語力があれば,文法と聞き取りの基礎体力はあります.
さらに,海外駐在後に現地で英語で仕事をして学習を続ければどんどん成長していくことが見込めます.
話せない900点より,話せる700点
TOEICが高得点だと,海外駐在員としての英語力に問題がないかというと違います.
英語のテストで良い点が取れても,英語の実践経験がないと海外駐在員になり一日中英語で話すことはすぐにはできません.
むしろテストで高い点数が取れる要素である英文法・英単語は,Google翻訳を補助的に使ったりWebioで英単語を調べることで自分の実力を補うことができます.
海外駐在員に大事なことは,即時性を求められる英会話です.
TOEIC 900点で英会話ができない人よりは,TOEIC 700点で英会話ができる人の方が現地で活躍できます.
ポイント
TOEICは700点を超えたら,点数を高めるだけの受験学習はやめて,早めに実践的な英会話の学習に移行した方が良いです.
英会話を学習していると,自然にTOEIC点数は上昇していきます.
駐在後にも英語力を上達させるためには
前章で紹介した英語力が残念でい続ける人がいる一方で,最初は英語が苦手でも海外駐在後に着実に英語力が伸び続ける人がいます.
英語が話せることで駐在の仕事で成果が出せますし,人脈も広がります.
駐在が終わった後も,駐在中の成果が将来にキャリアの弾みになるので,ぜひ英語学習を頑張ってください!
駐在後も英語が成長する人の特徴と英語を伸ばすための学習方法を紹介します.
英語力が成長する人の特徴
私の周囲の駐在者をみていて,海外赴任後も英語が伸びる人の特徴は次です.
英語が伸びる駐在員の特徴
- 基礎英文法はしっかりしている(TOEIC 700点以上)
- 自腹を払って英語を学習する習慣を持っている
- 現地の同僚と緊密に連携して仕事をしている
英語の基礎体力がないと,どんなに朝から晩まで英語を話す環境にいても英語は身につきません.海外赴任前にTOEIC 700点相当の英語力は身につけたいところです.
海外赴任後は自然と英語を話す機会は増えるのですが,定期的に独学して英語表現を増やしたり,使える単語を覚えていくことが大切です.
学習を習慣化させるために,自腹を切ってオンライン英会話をすると「もったいない」精神が働いて日々机に向かうことができます.
海外現地法人では日本人同士で仕事をした方が早いという場面もありますが,なるべき現地社員を巻き込んで仕事をすることで,組織力が高まり仕事の質が高まるだけでなく,あなたの英語力も実践の場で磨かれていきます.
おすすめの英語学習方法
TOEICで950点取得した私のおすす英語学習方法については,次の記事をあわせてお読みください.
-
TOEIC 950点を取得した私の英語勉強方法 3選 | 役立つ英語を身につける
続きを見る
海外移住前に学習方法を確立しておくと,移住後も継続して同じ方法で英語学習を続けやすいです.
ポイント
海外赴任後の実践の経験値がたまると座学の知識とかけ合わさって,英語力が飛躍します.
まとめ:駐在員を目指すならTOEIC 700点目標,後は実践あるのみ
海外駐在に必要な英語力は,TOEIC 700点以上の英語基礎が必要です.
ポイント
TOEIC 700点の英語力があれば,文法と聞き取りの基礎体力はあるので,海外駐在後に現地で英語で仕事をして学習を続ければどんどん成長していくことが見込めます.
一方で,日本の会社で駐在員選抜に勝ち抜くためには700点では目立たないので,少しTOEICの点数は高い方がいいかもしれません.
私はTOEICの点数を目指した学習はおすすめしていませんが,実践に向けた英会話に向けて英会話の学習をしているうちに自然とTOEICの点数が取れるようになっていくと思います.
留学経験がなく,海外赴任してすぐに英語がスラスラと話せることはないので,最初はゆっくりでも構わないので現地の人と英語で話をして経験値を高めるようにします.
現地の人も「日本人は英語が母国語でない」ことは理解していますので,発音が違くても笑うことはありません.
恥を覚悟して英語を話し続けた駐在員だけが知っている英語を伸ばす方法の解説は以上となります.
ここまで本記事をお読みいただきありがとうございます.
こちらもCHECK
-
TOEIC 950点を取得した私の英語勉強方法 3選 | 役立つ英語を身につける
続きを見る
こちらもCHECK
-
【現役駐在員が解説】英語ができないのに海外赴任になったら?残念な駐在員の特徴と英語勉強方法
続きを見る
こちらもCHECK
-
海外赴任は地獄? 仕事で成長を加速できる5つの理由 【マレーシア駐在員の体験】
続きを見る
2007年創業以来,会員数90万人を超える国内最大級のオンライン英会話「レアジョブ」がおすすめです.
1レッスン 142円から始められて,気軽に毎日30分の英会話を続けられます.毎日英会話を続けることで英語学習が習慣化します!
\英会話初心者にもおすすめ/