新型肺炎の新たな変異種omicron株が発見されて1ヶ月以上経とうとしている,2022年1月に東南AsiaのMalaysiaから日本に一時帰国をしました.
私はMalaysiaの駐在員として東南Asiaで働いている一人として,帰国の体験記をまとめました.
海外駐在員として働かれている方でこれから日本に帰国を計画されいている方に,帰国に向けた準備と帰国後の隔離の様子をお伝えしたいと思います.
日本帰国前にマレーシアで準備したこと
まずは日本に帰国する前に居住地のMalaysiaで帰国のために準備したことを整理します.
日本帰国に向けた準備時間は1週間
私の場合,帰国の予定を確定してから実際の帰国日までは2ヶ月ほどでしが.帰国準備にかかった時間は1週間ほどでした.一番時間がかかったことはPCR検査と陰性証明書の取得です.
新型感染の感染が止まらなかった2021年に帰国した際の体験記は次の記事でまとめています.
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【2020年12月版】感染症対策中のマレーシア出国と日本入国体験談
続きを見る
当時,2020年末から2021年年明けにかけての日本帰国はドキドキでした…今回は武漢肺炎が蔓延してから2回目の帰国なので落ち着いて準備できました.
ポイント
私が帰国に向けて準備したことは,
- 日本への帰国便の予約
- PCR検査の実施
- 陰性証明書の取得
- 空港から自宅までの車を家族に頼む
- アプリ『MySOS』のダウンロード
日本への帰国便の予約
駐在員の福利厚生として,日本への一時帰国を申請して日本への航空便を予約しました.帰国日から逆算して2ヶ月ほど前に予約を確定しました.
日本帰国のための航空便は【Expedia】でご確認ください.
注意ポイント
Malaysiaから日本への航空便は週に数日に制限されています.私が予約した2021年11月時点ではJAL便は火曜日・木曜日・土曜日の3日のみしか運行をしていませんでした.
余談ですが,私が日本への帰国便を確定した数日後,日本政府が「日本に到着する国際線の新規予約を2021年12月末まで停止する」要請を日本航空会社各社に出して大混乱を招きました.その後すぐに新規予約一時停止要請は撤回されました.
日本到着後の隔離期間の確認
私が帰国した2022年1月時点では,Malaysiaからの帰国者に対しては14日間の隔離が求められていました.私はワクチン接種を完了していましたが,Malaysiaからの帰国者に関してはワクチン接種の有無による隔離期間の短縮はありませんでした.
ポイント
日本への帰国を決められた時点で最新の情報を厚生労働省のホーム・ページでご確認ください.
帰国後の予定を立てられるときは隔離期間をもとに計画を立てられると思いますおので,隔離期間は常に最新の情報をご確認をしてください.
Malaysiaの病院でPCR検査
日本の厚生労働省は帰国者に対して出国3日前のPCR検査陰性証明書の提示を求めています.
PCR検査手法,陰性証明書の要件については厚生労働省のホーム・ページでご確認をお願いします.
私はMalaysiaのKLCCにあるひばりクリニックで出国から3日前にPCR検査(唾液)を受けて,翌日に英語での陰性証明書を取得しました.
費用はRM 450(日本円 12,200円)です.PCR検査の2時間前は水以外の飲食はしないように指示されました.
陰性証明書はPDFで病院から送ってもらったのですが,念の為印刷をしておきました.
成田空港では陰性証明書を係員の方が目視で確認するだけで提出はしませんでした.しかし,紙の方がPDFに比べると手続きは円滑だったと思います.
家族に成田空港までの迎えの車をお願い
厚生労働省の要請により,海外から日本に帰国・入国する人に対して空港から自宅・ホテルまでの移動で公共交通機関の使用を避けることになっています.
2022年1月時点,成田空港で利用できる交通手段
2022年1月時点で成田空港に到着した帰国・入国される方に向けて利用できる交通手段は次になります.
- 京成スカイライナー(入国者専用車両:京成電鉄)
- 都心ホテル行専用バス(入国専用バス:リムジンバス)
- 東横INN(東京・千葉・神奈川)専用バス(入国者専用バス:五稜バス)
- レンタカー
- ハイヤー
- 家族・知人による迎え
2021年の年初は帰宅の交通手段は「レンタカー」「ハイヤー」「家族・知人による迎え」の3つしか選択肢がありませんでしたので,2022年1月時点でさらに選択肢が増えて嬉しいです.
成田空港から自宅までハイヤーを頼むと4万円程度かかると聞いていたのですが,東京都内でも場所によってはとてもお手頃な値段で空港と自宅を結ぶサービスを見つけました.
車で迎えに来てくれる人がいない方は,次の配車サービス「ニアミー・エアポート」も御検討してみてください.
日本の感染症対策アプリをダウンロード
厚生労働省は2021年1月時点で海外からの帰国・入国者に対してスマートフォンにアプリの登録を要請しています.
→厚生労働省:スマートフォンの携行、必要なアプリの登録・利用について
必要なアプリは次でした.
- MySOS
- COCOA
MySOS
Allm Inc.無料posted withアプリーチ
COCOA - 新型コロナウイルス接触確認アプリ
Ministry of Health, Labour and Welfare - Japan無料posted withアプリーチ
ポイント
「MySOS」は,自主隔離中に定期的に位置情報の確認と電話による本人確認があります.「COCOA」は感染者との接触があると通知してくれます.
事前に「MySOS」の設定画面から個人情報を登録しておくと,成田空港到着時に入力する手間を省けます.
自宅での隔離中に頻繁に利用する(させられる?)のは「MySOS」です.
隔離中は外出をしないので,他の感染者との接触を知らせてくれる「COCOA」は必要ない気もしますが,隔離終了後に必要ということでしょう.
帰国前にダウンロードをしなくても,成田空港に到着してから空港のWi-Fiでダウンロードすることもできます.
Wi-Fiの確保
隔離中にアプリ「MySOS」を通じて位置情報を報告しなくてはいけないため,隔離中に利用できるWi-Fiの確保が必須です.
もしご自宅にWi-Fiがないという方は,1日からWiFiモバイルルータをレンタルできる「WiFiレンタルどっとこむ」をご参考ください.
KLIA出国の手続き
KLIA(Kuala Lumpur国際空港)での出国手続きで,特別な手続きはPCR検査証明書の提示のみでした.
日本到着時に求められる陰性証明書を,Malaysiaで飛行機に搭乗前に確認することが目的のようです.
2020年年末に帰国した際は,Malaysiaに再入国する際の「Entry Approval Letter」を準備しておき出国カウンターでの提示が必要でした.2022年1月時点では有効な労働ビザがある駐在員に対しては「Entry Approval Letter」の提出が不要になりました.
→在マレーシア日本国大使館:【新型コロナウイルス】駐在者等の入国手続(2021年12月29日更新)
ポイント
Malaysia出国の際に提示を求められた書類は「パスポート」と「PCR検査陰性証明書」.2020年年末まで提示を求められたMalaysia再入国のための「Entry Approval Letter」は提示が不要.
成田空港到着後してから入国するまで
成田空港では感染症対策のために,海外からの帰国・入国者の入国手続きが煩雑になっています.
家族・知人の方に成田空港に迎えをお願いしている方,ハイヤーを頼まれている方は時間に余裕を持って迎えの時間を伝えた方が良いです.
到着から入国まで2時間
私のときは,成田空港に到着してから入国するまでに2時間半かかりました.早朝便だったことで帰国・入国予定者が比較的少なかったので,手続きに長時間はかかりませんでした.
荷物を受け取るときには,荷物は全てターン・テーブルから降ろされていました.
注意ポイント
私の知り合いは米国から日本に帰国した際は日本入国までに手続きが4時間ほどかかったそうです.到着時に多くの航空便が同時に到着しているときは長時間の待ち時間を覚悟しなければならなりません.
成田空港での入国者確認項目
成田空港に到着後の確認項目は次になります.出国前の陰性証明書以外は,成田空港に到着後でも準備できます.
チェックリスト
- 出国前のPCR検査陰性証明書確認
- 成田空港到着時のPCR検査
- MySOS登録確認
- Email address確認
- 誓約書の提出
- 厚生労働省のアンケート回答
契約書
誓約書は飛行機の中で手渡されましたので搭乗中に署名をします.
厚生労働省のアンケート
厚生労働省のアンケートについては,出国カウンターでQR codeをみさられたのでスマホで回答をして回答結果のQR codeを(画像で)保存しておきました.
「MySOS」のダウンロード確認,誓約書の提出など確認項目は増えているにも関わらず,2020年の暮れにも帰国時に比べて,2022年1月の方が入国手続きの流れは円滑になっています.
自宅での自主隔離14日間
私は自宅にて14日間の自主隔離を行いました.14日間の隔離体験を共有します.
私は一歩も外に出ることができませんでしたが,同居している家族が買い出しをしてくれたので,快適に隔離生活を送ることができました.
自宅に着き次第,MySOSで自宅位置を登録
成田空港での入国手続きを終えて空港で少し待ってから家族に車で迎えに来てもらいました.
自宅に到着次第,アプリ「MySOS」を立ち上げて自宅の位置を登録します.
家に到着した当日は「MySOS」から位置確認の連絡はありませんでした.
日課:3回の位置報告,2回の電話受信,1回の健康状態報告
隔離中はアプリ「MySOS」を通じて位置情報と健康情報を報告することが日課となります.
MySOSでの日課
- 位置情報報告(1日3回)
- ビデオ通話による本人が自宅にいることを報告(1日2回)
- 本人と家族の健康状態報告(1日1回)
「MySOS」からスマホの画面に通知がきて,上記3つのいずれかの報告をするように指示がきます.
注意ポイント
通知がない時間帯に自分から位置情報を報告しようとしても報告は受け入れられません.
位置情報報告
位置情報報告は「I'm here」のボタンを押すだけです.
ビデオ通話
ビデオ通話については,ライブで自分の顔と背景が映るように30秒間映像を撮影します.人間の担当者との実際の通話ではありません.
ポイント
ビデオ通話のある1,2分前に事前通知がきますが,通話を取り損なうと数回ビデオ通話がかかってきます.他の位置情報と健康状態の確認は通知があってから時間を置いて対応をすることができるのですが,ビデオ通知はすぐに対応をしなくてはいけないので隔離中は常に緊張を強いられます.
健康状態報告
自分と同居する家族の健康状態を1日1回報告します.確認項目は体温(37.5℃以上あるか)と感染症の有無を回答します.
MySOSの通知時間はある程度は予想できるけど…
「MySOS」の通知時間は毎日無作為に変更されます.
ある日 | 翌日 | |
位置確認(1回目) | 9:05 | 10:11 |
健康状態 | 11:37 | 11:28 |
位置確認(2回目) | 11:58 | 12:16 |
ビデオ通話(1回目) | 13:20 | 11:06 |
位置確認(3回目) | 16:19 | 16:15 |
ビデオ通話(2回目) | 17:28 | 17:17 |
通知時間の記録を日々つけていると段々と傾向はつかめてきます.
私の時間設定で他の方は違う設定かもしれませんので,あくまで参考としてみてください.
- 1日の報告回数は6回で固定
- 通知と通知の間隔は30分以上
- 通知は8:30から19:30の時間帯に限られる
隔離中はビデオ・オン・デマンドで映画見放題
私は自宅隔離中に家族が買い出しの助けをしてくれたため,大きな不便はありませんでした.自宅にいるときはブログを書いたり,ビデオ・オン・デマンドの「U-NEXT」で映画を観てのんびり過ごしました.
「U-NEXT」は,今なら31日間の映画・ドラマ・アニメ見放題作品の無料トライアルをしていますので,次のリンクから参加をしてみてください.
隔離中の課題は運動不足
帰国後の自主隔離中の課題は「運動不足」でした.
YouTubeの筋トレ動画をみながら,マットの上で運動をするようにしました.私のおすすめのYouTube channelはPamela Reifさんです.
YouTubeの動画だと3日で飽きてしまうという方は,オンライン「ホットヨガスタジオLAVA」のヨガ・レッスンに参加すると講師の人に励ましてもらえて長続きします.
まとめ:2022年の日本帰国は手続きは簡潔化しているけど,隔離14日間は家で缶詰
新型肺炎が流行して2年経つ2022年1月に日本に帰国しましたが,日本での隔離期間が14日間ある(Malaysiaに再入国したら更に14日間隔離…)ので年に何回も行き来はできません.
海外駐在員として年に1回帰れるかどうかという辛い時期ですが,まずは一時帰国できるだけでもよかったとも思います.
ここまで本記事をお読みいただきありがとうございます.
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