Malaysiaで透き通る海でダイビングしたいと悩んでいませんか?
Malaysia東に位置するBorneo島Sabah州の東海岸に,Sipadan島が浮かんでいます.
Sipadan島は世界中のダイバーたちを集めるダイビングの聖地のような島で,透き通るような海と特殊な海底構造のため身近に魚を見ることができます.
こんな方におすすめ
- 透明な海でダイビングを楽しみたい方
- 海上コテージで休暇をのんびり過ごしたい方
- 恋人との思い出づくりの海外旅行をしたい方
Sipadan島には宿泊できないため,Sipadan島へのダイビングをする人は周辺の島々に宿泊することになりますが,中でも「Sipadan Kapalai Dive Resort」は人気のリゾートです.
海に浮かぶ高級海上コテージで有名なMaldivesを彷彿とさせる海上リゾートとなっており,ダイビングをしない人でも貴重な海上コテージ体験で大満足をすることができます.
本記事のポイント
- Sipandanは東Malaysiaの島々でダイバーの聖地として有名
- Sipadan島へはTawau空港経由で港町Sempornaで船旅
- 海賊が出たことのある秘宝の海上コテージ
私はMalaysiaで駐在員をしています.
感染症対策のため国際的な移動が制限される中,Malaysia国内旅行をたくさんしてきましたが,「Sipadan Kapalai Dive Resort」はい海上コテージでの滞在が格別の思い出となりました.
本記事ではSipadan島に関する一般情報を中心に解説しますが,「Sipadan Kapalai Dive Resort」での滞在記は後半として別記事にまとめます.
記事の最後にリンクを貼りますので,最後まで読んでいただけますと幸いです.
Sipadanはどんなところ?
Malaysiaと聞いて初めに何を思い浮かべるでしょうか?
森林,中華街,ペナン,マラッカ,海……
Malaysiaを訪れた際はどれも観光してほしいのですが,Malaysiaに長く住んでいると段々と観光地には飽きてきます.
Malaysia在住3年目にしてようやく訪れたSipadanは「今までMalaysiaで見てきた海は何だったのか?」と晴れ渡るような気分にさせられました.
そこでは私が今までMalaysiaで3年間見てきたどの海よりも綺麗な海が広がっていました.
最寄りの港町から海上コテージに着くまでの道のりは,広い南シナ海を見渡しながら新しいMalaysiaの景色を眺めることができました.
ダイビングの聖地と呼ばれる海
Sipadanは,東Malaysiaの北東にあるCelebes海に浮かぶ島々を指します.
Sipadan島周辺の海は,浅い海辺から急に水深深い海底に潜る独特な海洋地形をしています.
透き通る海水の中を,特殊な海底構造によって恵まれた海洋生物が生息していて世界屈指のダイビングの聖地となっています.
無数の島をめぐりながら,ダイバーは朝から夜まで何度も潜水を楽しんでいます.
南シナ海に浮かぶ魅惑の海上コテージ
海上コテージに着くと,見渡す限り海が広がります.
朝起きて,寝室のドアを開くと目の前は地平線まで広がる海.
夕方,ベランダでのんびりとするときも,透明な海水に沈んでいく橙色の光が目の奥に焼き付くようで,Sipadanをあとにしたともこの写真を見ると感慨に浸ってしまいます.
海上コテージですが電気も水も供給されており,短期滞在であれば不自由することなく過ごすことができます.唯一通信が弱点ではありますが.
治安:過去には海賊による誘拐事件
Sipadan島は自然に恵まれているのですが,隣国からの海賊が襲ってくることが過去にあり決して安全であるとは言えません.
MalaysiaとPhilippinesの国境をまたがる海峡であり,付近の海上には海賊が出現することでも知られています.
過去にはSipadanにおいて海賊による外国人の誘拐事件も発生しています.
注意ポイント
日本国外務省は,Sipadan島およびSemporna付近には渡航注意を発出していますので,これらの地域への旅行は自己判断でお願いいたします.
「Sipadan Kapalai Dive Resort」は普通のリゾートのような開放的な雰囲気があるのですが,直ぐに異様な光景を目にします.
私自身はカメラをむけて撮影はできなかったのですが,反対側に渡る途中の廊下の途中に実は海軍の船が停泊していました.
注意ポイント
実は過去に海賊が襲ってきたことがあり,Malaysiaの海軍がリゾートに常駐しています.
軍隊がいるから安心と考えるか,軍隊がいるようなリゾートは元から狙われやすくて危険だと考えるかは個人の判断となります.
Sipadan・Sempornaへの行き方
Malaysia人でも行ったことが少ないSipadan・Sempornaへの行きた方を,実際に旅行してきた私が解説します.
Malaysiaの首都Kuala LumpurからSipadanに行くと半日ほどかかります.
Kuala Lumpurから行く場合
私はKuala Lumpurに住んでいるので,Kuala Lumpurを出発地としてSipadan・Sempornaに向かった経路を実体験に基づき解説します.
朝6時ぐらいにKuala Lumpurの自宅を出発して,「Sipadan Kapalai Dive Resort」に到着したのが午後2時くらいでした.
移動だけで8時間かかりました.
KL出発
6:00-7:00
Kuala Lumpurを出発して,KLIAに到着
7:30-9:30
KLIAで2時間ほど出発まで待機
9:30-12:30
KLIAからTawau空港まで飛行機
13:00-14:30
Tawau空港からSempornaの港まで送迎バスで1時間半
14:30-15:30
港町SempornaからSipadanまで船で1時間
日本からSipadanへ行くには乗り継ぎ便が必要になりますので,Malaysia在住の方は直通便で行ける地の利を活かして訪れてみてはいかがでしょう.
Maldivesのリゾートは1泊10万円以上しますが,「Sipadan Kapalai Dive Resort」ならば1泊2万円台で宿泊することが可能です.
時間としては日本に帰るのと同じくらいかかりましたが,Sipadanに行く価値は充分にありました!できれば毎年訪れたいです.
日本から行く場合
日本から訪れる場合は,KLIA経由でTawau空港に行くことになります.
日本(成田)出発
7:00-9:20
東京を出発して成田空港に到着
11:20-17:45
成田空港からKL国際空港まで飛行機
19:00
KL国際空港近くのホテルに滞在
9:00-12:00
KLIAからTawau空港まで飛行機
13:00-14:30
Tawau空港からSempornaの港まで送迎バスで1時間半
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14:30-15:30
港町SempornaからSipadanまで船で1時間
日本からSipadanに行くには,1日以上の移動を覚悟しなくてはいけません.
Sipadanと同じSabah州にあるKota Kinabaluを中継地として宿泊する旅行日程もあります.
Kota Kinabaluで1泊以上する日程で行くと,Sipadanへの旅行は調整しやすいと思います.Tawau空港行きの飛行機についても,Kuala LumpurよりもKota Kinabaluを結ぶ飛行機の方が多いです.
Malay半島から東Malaysiaまで2時間半以上かかるので,Sipadanを目的とするのであればKota Kinabaluでの宿泊の方が機転が効きやすいです.
Tawau空港からSemporna港までバスで移動
Malaysia Sabah州Tawau空港をでると,「Sipadan Kapalai Dive Resort」を予約するときに旅行代理店が手配してくれたバスが迎えにきてくれます.
バスはTawau空港から港町Sempornaまで連れて行ってくれます.
私の前にすでに数名のお客がTawau空港に到着していて,私が到着次第バスは港町「Semporna」へ出発していきました.
Tawau空港の周りはほとんどお店はないので,空港周辺で時間を過ごしたり,食事を取ることは難しそうです.
50名ほど乗れる大型バスの中には,私を含めて5人しか乗っていません.
運転手と助手席の案内人が楽しそうに会話している声とラジオから流れてくるMalay風ロックな曲がバス車内で聞こえてくる音でした.
朝5時半起きで眠い私はウトウトしながら,Sempornaに向かう道を眺めていました.片側1社線の狭い道を大型バスは快調に飛ばしていくので,怖くて緊張していました.
あいにくの天気で,雲が森の上に覆いかぶさっています.
道路の脇に鉄柱が立っている以外は,どこまでも人工物が見つからない自然の風景です.
Tawau空港に降り立った時から,空気,地理,自然のいたるところが東MalaysiaはMalay半島とは違うように感じます.
Semporna:Sipadanの島々への玄関となる港街
Tawau空港から港町Sempornaまでバスで80分かかりました.
雨が降っているため,バスの窓から見える海はあまり綺麗ではありませんでした.
パスが停車後に,荷物を運び出してもらい港横の事務局で個人情報の記載をする手続きをします.
Sempornaは比較的大きな街ですが,高い建物はなく平べったく広がる街並みで,東南Asiaというよりは南米の街角を思い浮かべ冴えるような明るい色使いの壁画が印象的でした.
事務室内のお手洗いを利用して10分ほど待つと出発が告げられて,船に乗り込みます.
SempornaからSipadanへの船旅
船乗り上横の待合場所書で待ちながら本を読んで一章読み終わる頃に,ようやく名前が呼ばれて船に乗り込みます.
小型船の中には,宿泊客が搭乗している以外に,リゾートに供給する食事,ビール,洗濯されたシーツが載せられています.
リゾートでお酒が飲めるのかと気がつきました.
リゾートの注意書きには,飲食物の持ち込みを禁止する条項がありましたが,自分でお酒は持っていた方が良い思います.
もちろんゴミは持ち帰ることが前提ですが.
雨が降る中,モーターが全速力で回転して船は前進していきます.
海から陸を見ると,高い人工物がないので自然の地形が手に取るようにわかります.
東Malaysiaは空と地上が接近しているような錯覚があります.雲が地上に迫り寄ってくるような感じ.
港近くの海水はあまり綺麗ではありませんでしが,30分ほど船に乗ると海水の色が徐々にエメラルド色に変化していくことが分かります.
陸から離れて左と右の区別もない果てしない海を眺めながら,操縦士は船を目的地まで操縦していきます.
電波は届かないのですが,私はGPSを使ってGoogle Mapで自分の位置を確認していました.
遠くに突然と海に浮かぶ島が見えてきます.島は小さくて,建物が一棟立っているのが見えます.
80分ほど船に乗るとようやくリゾート「Sipadan Kapalai Dive Resort」が見えてきます.
浜辺は見えず,全てのコテージが水上に建てられています.
船が停泊所に近づくと,建物が少しずつ見えてきます.
屋根は統一された焦茶色で,海水のエメラルド色と対照的です.
船が停泊所に固定されると,リゾート受付に案内されます.
Sipadanで体験できる活動
Sipadanはダイバーの聖地といわれています.海の透明度が高いだけでなく,潜水に適した海の地形と多様な海洋生物が特徴です.
周辺には様々なダイビング・スポットがあります.
珊瑚礁があり豊かな海洋系が育まれています.世界各地はるばるSipadanの海を求めてSipadanの島々に来る人が跡を絶ちません.
Sipadanといえば海の遊びがおすすめです.
Sipadanでの活動
- スノーケリング
- ダイビング
- カヤック
- 海水浴
ダイビングをしない私でもSipadanの海は充分に楽しむことができました.
スノーケリングをしましたが,目の前にはニモのような小魚が群れで泳いでいて,海底には珊瑚とヒトデが見えました.
リゾート全体が海に浮いていて,リゾート内の木製廊下を散歩しながら海を眺めるだけでも貴重な時間を過ごすことができます.
海上コテージで数日過ごすと,日常の生活を忘れることができます.
毎日朝起きて何をしようかなと考えながら水上の橋を渡りながら朝食を食べに行くだけでも小さな幸せを感じました.
宿泊日数はどれくらい?
「Sipadan Kapalai Dive Resort」のおすすめ滞在日数を説明します,
私はダイビングはせずに,リゾート内の海で泳いだりハンモックに乗って本を読んで1日過ごしました.
宿泊してみた私の感想は,「2泊3日は最低限必要.ダイビングをしなくても3泊4日したい.ダイビングをするならば1週間滞在しても良いのでは?」
水上リゾートと聞くと閉鎖的な環境ですぐに空きてしまうと思いましたが,海を見ているだけでも1日が有意義に過ごせます.
周辺には何箇所もダイビングに格好の場所があるので,ダイビングされる方はゆっくり滞在された方が良いと思います.
Sipadan Kapalai Dive Resortの宿泊費用
「Sipadan Kapalai Dive Resort」の宿泊費はダイビングをするかどうかで料金が変わります.
概ね1泊2万円から4万円となります.
旅行代理店を通して,リゾート「Sipadan Kapalai Dive Resort」を予約しました.
宿泊料金
私は「ダイビングをしない」サービスを選択して,費用は一人当たりRM 700/泊(日本円 19,000円/泊)でした.
通常の料金は次になります.
ダイバー向け宿泊料金 | ダイビングしない人向け宿泊料金 | |
2泊3日 | RM 2,300 | RM 1,840 |
3泊4日 | RM 3,300 | RM 2,640 |
4泊5日 | RM 4,300 | RM 3,440 |
5泊6日 | RM 5,300 | RM 4,240 |
追加宿泊/泊 | RM 1,000 | RM 800 |
宿泊料金に含まれるサービス
一般の宿泊費用に含まれるサービスは,
宿泊費に含まれる項目
- 部屋代
- 朝昼夜の三食+軽食
- Tawau空港からSemporna港までの交通
- Semporna港からKapalai Resortまでの船
- リゾート周辺での海水浴
ポイント
リゾートの予約時に往復の飛行機情報を伝えると,パス・船の手配をしてくれます.
ダイバー向け宿泊料金を支払うと,次のサービスが受けらます.
ダイバー向け宿泊費にのみ含まれる項目
- 1日3回のボートによるダイブ
- ダイビング機材のレンタル
- リゾート周辺での珊瑚礁ダイブ
- リゾート周辺での夜のダイブ
宿泊料金に含まれないもの
基本的な食事は宿泊料金に含まれていますが,次は別途料金を払う必要があります.
逆にいえば,水上コテージでも別料金を払えばある程度のものは手に入れることができます.
- 飲み物(水,紅茶,コーヒー以外)
- お酒(ビール,ワイン)
- お菓子(スナック菓子,アイスクリーム)
海での遊びに必要な機材はレンタルすることができます.
料金(1日当たり) | |
水中マスク | RM 16 |
フィン | RM 13 |
スノーケル | RM 7 |
潜水着 | RM 32 |
カヤック | RM 38 |
透明なカヤック | RM 50 |
おすすめの持ち物
水上リゾートではゴミを陸地に持っていくのにも費用がかかりますので,ゴミをあまり出さないように気をつけました.
リゾート滞在中は食事は三食とも提供されるので,食事は持っていく必要がありません.
必要なモノ
- 滞在日数分の衣服(洗濯できない前提)
- 水着
- サングラス
- サンダル
- 歩きやすい靴
- 本
- カメラ
部屋にTVはなくWi-Fiも繋がらないので,映像を楽しみたい方はあらかじめ映像をダウンロードしておき,自分のPCを持って行かれた方が良いです.
海上リゾートの食事
リゾート内では三食とも宿泊料金に含まれています.
食事はbuffet形式で提供され,主に野菜炒め,鶏肉料理,魚料理です.
料理は必ずしもMalay料理とはなっておらず,スパゲッティーなどの西洋料理も出されます.
味は平均的で感動することはなかったのですが,鶏の手羽先BBQと魚のBBQはとても美味しかったです.
MalaysiaはIslam国家ですので,リゾート内ではHalal料理しか出されず,豚肉料理は提供されません.
お酒は無料では出されないのですが,別料金を支払うことで飲むことができます.
食事の時間は次になります.
食事の時間 | |
朝ごはん | 7:00 - 10:30 |
昼ごはん | 12:30 - 14:00 |
夜ごはん | 19:00 - 20:30 |
レストランは広くて宿泊客に対して充分な席はあるので空き席はすぐに見つけられるのですが,海が見える眺めの良い席はすぐに埋まってしまいます.
後編へ続く:帰れないかも…
本記事ではSipadan島の紹介と「Sipadan Kapalai Dive Resort」に滞在するまでをまとめました.
東MalaysiaのSabah州東海岸のSempornaを出発して,港町を背後にして船旅を始めたときには本当に外国に来て新しい世界に向かうのだという感慨がありました.
「Sipadan Kapalai Dive Resort」につくと,海に浮かぶリゾートという非日常の感覚が支配しているのですが,直ぐに心穏やかに過ごすことができました.
それは綺麗な海に囲まれて,何もしない時間があまりに心地よかったからだと思います.
リゾートでの滞在記は後編に譲ります.Sipadan・Semporna旅行記の後半も次のリンクからお読みください.
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