空港での税関で免税で持ち込むことは可能でしょうか?また,免税対象ではない場合はどれくらい税金がかかるのでしょうか?
Malaysiaの空港税関では,1ℓまでのアルコールは免税で持ち込むことができます.したがって質問者の方の日本酒は免税になります.
何も知らずにお酒を没収されたり,課税を払うことになると悲しいと思いますので,ぜひ本記事をご参考ください.
本記事では次のような悩みにお答えします.
マレーシアにお酒を持ち込む疑問
- 日本からマレーシアにお酒を持ち込む際の規制は何?
- マレーシアにお酒を持ち込む際の税金がある?
- マレーシアでお酒を飲める年齢は?
Malaysiaは総じてお酒の値段が高いので,お酒が好きな方は可能な範囲でお酒を持って行かれることをおすすめします.
この記事は,次のような方にお役に立てるように書いています.
こんな方におすすめ
- お酒が好きなMalaysia在住の方
- Malaysiaに仕事で出張予定の方
- Malaysiaに旅行予定の方
私はMalaysiaで海外駐在員をしています.日本に帰国するたびにお酒を持ち帰ったり,日本からMalaysiaの同僚にお酒をお土産でもらうことがあります.
Malaysia在住者として現地のお酒規制について調べたことをまとめます.
この記事の内容は次になります.
本記事のポイント
- Malaysia空港では,お酒は1ℓまでは免税対象となる
- 1リットルを超えるアルコールは大幅な関税が課せらる
- Malaysiaで合法的にお酒を飲める年齢は21歳
ぜひ最後まで本記事をお読みください.
Malaysia国内のアルコールは高い!
MalaysiaはIslam教の国で,国民の70%近くがMuslim(Islam教徒)です.
Islamでは飲酒を禁じているので,Malaysia人の大部分は飲酒の習慣がありません.
Malaysia首都圏では自由にお酒を飲めますが,Malay系が多い地域ではお酒を購入することが難しいです.
Malaysia国内で種類は買えるけど…
Malaysia国内では,飲酒及び酒類の販売は許可されています.
一部酒類の販売については制限がありますが,お酒を飲むことは合法です.
Malaysia国内には華僑と印僑がいて,お酒を飲みますのでMalaysia国民の全員がお酒を飲まないわけではありません.
日本のビールを含めて,ウイスキー,ワインなど輸入酒についても都市部ならば比較的容易に手に入れることは可能です.
値段を気にしないという方は,無理してお酒を国外から持ってくる必要もないのかもしれません.
Malaysia国内の飲酒可能年齢は21歳
Malaysiaで飲酒できるのは21歳以上となっています.
→ MalayMail : It’s official! Legal drinking age now 21
日本の飲酒可能年齢は20歳以上ですので,日本人で20歳でMalaysiaに移住すると1年間はお酒の飲酒はできませんのご注意ください.
ビールは国内醸造所もあり比較的安価
Malaysia国内では,Carlberg社とHeineken社が酒類の製造を許可されています.
国内製造のビール320mの値段はRM 12(日本円 約320円)です.
国内製造のビールは割高ではありますが,一般生活で比較的手が届く値段ではあります.
輸入酒は総じて高い
輸入酒に対しては非常に高い税金が課せられているために,Malaysia国内で買うお酒は一般的に高くなっています.
例えば,黒霧島 720mlを日本で購入すると1,000円ほどで購入できます.
一方,Malaysiaで購入すると3倍ほどの値段になります.
こういう事情なので,お土産で焼酎や日本酒をMalaysia駐在社に持っていくと喜ばれると思います.
ワインは比較的安いですが,課税前の値段がそもそも安いものだと思います.
ウイスキーは,日本で買うよりも3倍から4倍の値段です.
- Beer 320ml RM 12 (日本円 約320円)
- Wine 750ml RM 50〜 (日本円 約1,300円)
- Whisky 750ml RM 160〜 (日本円 約4,200円)
- 日本酒 720ml RM 120〜 (日本円 約3,200円)
- 焼酎 720ml RM 130〜 (日本円 約3,500円)
ウィスキー,日本酒,焼酎が好きな方は,免税の範囲で持ち込んだ方が良いと思います.
Malaysia空港でのお酒免税対象は1ℓまで
Malaysiaの国際的な玄関であるKLIA(Kuala Lumpur国際空港)における,お酒の免税対象は1人につき1ℓまでです.
つまり,1ℓまでならば追加課税なくお酒が持ち込めます.
持ち込むお酒が1ℓを超えた場合は,次の節で紹介します.
空港での荷物検査
一度だけ荷物検査が徹底して行われた以外は,ほとんど荷物検査は素通りでした.
普段の荷物検査はかなり緩いです.
1ℓのお酒持ち込み制限が徹底して検査されるかというと,実際は行われていません.
私の知り合い数人にも聞きましたが,荷物検査でお酒を含めて持ち込み品を没収されたという話は聞いたことがありません.
しかし,私は一度だけ検査されたことがあります.
それは,2020年新型肺炎の厳戒態勢の中,空港利用者が少ないために一人一人徹底して検査していたときです.
念のため免税範囲の1ℓを上限でお酒を持ち込まれた方が良いと思います.
私の同僚も荷物検査をたまたま受けたことがあると言っていましたが,日本酒の没収は避けられることができたと言っていました.
大きな声ではおすすめできませんが,バレることを覚悟で1ℓを超えるお酒を持ち込むこともできます.
免税対象者は飲酒可能年齢の21歳以上
お酒を免税で持ち込めるのは21歳以上ですのでご注意ください.
例えば,家族3人(ご両親と21歳未満の子ども)でMalaysiaに入国する際は,家族で合計で2ℓまでのお酒が免税となります.
1ℓを超えたお酒は持ち込めないの?
1ℓを超えるお酒についても,Malaysiaに持ち込み可能です.
1ℓを超えたお酒がすぐに没収とはなりません.ただし,1ℓを超えた分は課税対象になります.
免税の1ℓを超えたお酒を日本からMalaysiaに持ち込みたい方は事前にご確認をしてください.
免税を超えた課税の計算
免税対象を超えたお酒に対する課税は次のようになります.
- Import duty(輸入税) RM 7/ℓ
- Excise duty(物品税) RM 150/ℓ
- Sales tax (消費税) 10%
例えば,1ℓのお酒を2瓶をMalaysiaに持ち込もうとした場合,
- 1ℓ分のお酒は免税対象
- 残りの1ℓ分のお酒は課税対象
免税範囲を超える1ℓに関しては,課税される金額は次の計算式で求めることができます.
免税範囲外の課税
RM 157(1ℓ分)+ (購入金額の10%)
具体的な計算例
免税対象を超過した1ℓのお酒の購入金額が2,000円だとすると,課税額は約RM 160(日本円 約4,200円)になります.
2,000円で買ったお酒が,課税後に約6,200円となります.
お酒の値段が3倍になってしまうことになり,これがMalaysiaで買うお酒が非常に高い理由です.
お酒が好きな方は,Malaysiaに行くときは免税範囲でお酒を持ち込まれることをおすすめします.
まとめ:マレーシアは1リットルまで免税でお酒を持ち込める
Malaysiaの空港税関では,1ℓまでのお酒は免税で持ち込むことができます.
1ℓを超えるお酒については課税を払うことになり,割高になります.
Malaysia国内でも,お酒は購入することはできます.Beerやwineは比較的割安の値段でも買えますが,日本と比べると総じて高いです.
Malaysiaは総じてお酒の値段が高いので,お酒が好きな方は可能な範囲でお酒を持って行かれた方が良いと思います.
Malaysiaにお酒を持ち込む際の不安が,本記事で解けたら幸いです.
ここまで本記事をお読みいただきありがとうございます.
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