Malaysiaの旅行はMalay半島の西側が中心で,東海岸での旅行先にどんなところがあるか気になりませんか?
本記事では東海岸の観光地に関する疑問にお答えするように書きました.
Malay半島東海岸への旅行に関する疑問
- Malay半島東海岸にはどんな観光地がありますか?
- 東海岸への旅行日数はどれくらい?
- 東海岸のおすすめの時期はいつ?
本記事では,MalayasiaのPahang州Kuantanの海岸へのお出かけを紹介します.
Kuantanの海岸は次のような方におすすめです.
こんな方におすすめ
- Malaysiaに移住・駐在されていて遠出したい方
- サーフィングを楽しみたい方
- ウミガメの産卵を見たい方
私はMalaysiaの首都Kuala Lumpurに住んでいて現地で仕事をしています.週末の旅行で実際に訪れた際の写真を交えて体験談を書きます.
東海岸にお出かけすると,Kuala Lumpurのような大都市とは違うMalaysiaの一面を知ることができます.
首都圏からは車での往復の移動で半日はかかってしまうので,短期でのMalaysia旅行される方にはあまりおすすめできません.
Malaysia在住者の方であれば,少し無理して日帰り旅行も可能です.
もちろん,1泊2日あればゆっくりと東海岸を楽しむことができます.私は近くのリゾートに2泊3日の静かな旅行を楽しみました.
本記事のポイント
- Cherating Beachまで首都から片道3時間半
- 時期が良いとウミガメの産卵に立ち会える
- サーフィングができる海岸
この記事を読み終える頃には,Pahang州Kuantanの海岸の魅力を知り,旅行計画を立てやすくなります.
東海岸で海の綺麗な思い出を作ってみてはいかがでしょうか?
Pahang州はこんなところ
本記事で紹介するPahangについて一般情報を紹介します.本記事で紹介する海岸だけでなく,豊かな森を持つ広大な州です.
Malaysiaの観光地としては,Pahangは残念ながらKuala Lumpur,Penang,Sabahほど有名ではありませんが,森の自然と海の自然が残りMalaysiaの大自然を満喫できるところです.
Pahang州はMalay半島の最大面積の州
Pahang州はMalaysiaの州で3番目に面積の大きい州です.
1番目のSarawak州,2番目のSabah州はともに東Malaysiaの州ですので,Pahang州はMalay半島の中では最大の州.
Pahang州の面積はほぼ日本の関東地方と同じであることから広大な土地であることが想像できます.
一方でPahang州の人口は約160万人ですので,関東地方の人口に比べて30%ほどしかありません.
Pahangの国王がMalaysia君主
自然が豊かなPahang州ですが,Malaysiaの統治者(2022年時点)がいらっしゃいます.観光には関係ありませんが,豆知識にどうぞ.
Malaysiaの君主制は,各地にいるSultan(国王・君主)が5年おきに輪番で引き受ける制度を採用しています.
2019年から2024年までの5年間,Pahang州のSultan(国王)がMalaysiaの君主として君臨されています.
Malaysiaの首相は国策について重大な決断をする前に,Pahang州の国王に謁見することがあります.
豊かな自然を求めてMalay半島の東海岸へ
Kuantanは,Pahang州の州都であり東海岸沿いに位置しています.
Malay半島の豊かな森やのどかな東海岸のビーチを求めて,海外旅行者を含めてKuantanに滞在します.
Malaysiaの大都市Kuala Lumpur,Penangは西海岸に位置していることもあり,都会に住む人にとって東海岸は休日でのお出かけの目的地として人気があります.
象の放し飼いされる自然保護地区
Pahang州の内陸は広大な自然保護地区が広がっており象が放し飼いされている地区があります.
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ウミガメの産卵が見られる東海岸
Pahang州は南シナ海に面するビーチがあります.本記事の後半で有名なビーチ「Cherating Beach」を紹介します.
東海岸まで足を伸ばすとウミガメの産卵を見ることができます.
MNS Pahang is offering the public to adopt 70-100 turtle eggs per nest at RM250 at its Rimbun Dahan hatchery pic.twitter.com/yFEfCoxkML
— BERNAMA (@bernamadotcom) May 21, 2016
ウミガメの保護センターがいくつもあるので,公式サイトから申し込みをするとウミガメの産卵に立ち会うことができます.
→ Rimbun Dahan Turtle Hatchery
ウミガメの産卵
- 時間:17:30 - 18:45
- 費用:大人 RM 30 / 子供 RM 20
Pahangへの移動手段
Pahang州の海岸沿いを旅行したいならば,車がおすすめです.
おすすめの旅行時期
おすすめの時期はMalay半島が乾季となる4月から9月です.
さらにウミガメの産卵をみたいならば,6月から9月に訪れる必要があります.
乾季の時期は海の波が穏やかになり,海での遊びを楽しむことができます.
乾季といっても,天気がカラッとして雨が全く降らないわけではなく,1日に一回は雨が降ります.
雨期に訪れると,一日中曇り空で,海は波が高いので海遊びをすることは危険になります.
東海岸のCherating Beach
Kuantanの街からは北北東に60kmほど離れている東海岸のビーチ「Cherating Beach」に遊びに行ってきました.
静かながらも,決して少なくない観光客がいて南シナ海に面した浜辺を散歩したり,サーフィングを楽しんだり穏やかな光景が広がっていました.
Cherating Beachとは?
「Cherating Beach」は,Kuantanの街からさらに車で1時間ほどの場所にあるビーチです.
Kuantanからはのどかな田舎道を走ることになります.Kampung(Malay語で”村”の意味)を眺めていると,ビーチがある街「Cherating」に到着します.
Cherating Beachには海外旅行者が長期滞在するところとあり,ビーチ沿いの街並みは他のMalaysiaの街並みとは異なりMalay文化が色濃く残っている印象を受けました.
海岸沿いのオープン・テラスのカフェは,東南Asiaらしい風通しの良さがありました.
Kuala LumpurからCherating Beachまで3時間半
Kuala Lumpurにある自宅で朝ごはんを食べて午前10前に出発して,Kuantanの街に到着したのが12時半ごろでした.
Kuantanの街中から先,目的地のCherating Beachは片道1車線の道を走り続けます.
閑散としたビーチ沿いの街
Cherating Beachに到着した頃には時計の針が午後1時半を指していました.
高速道路の途中休憩を入れて,Kuala Lumpurの自宅からChearting Beachまで3時間半ほどかかりました. 駐車場が見つからずにさらに時間がかかりました.
私が訪れた時期がモンスーンで天候が悪く,海外の旅行客はMalaysiaにほとんどいないため,過去にはか賑やかであっただろうビーチ沿いの通りは閑散としていました.
街中に猿もいるくらい自然と近いビーチ
ビーチ沿いを歩いていると,野生の猿が電線を綱渡していました.
思わず「Wow」と声を上げてしまいました.
「Malaysisaは猿が至る所にいるのでしょ?」と思われるかもしれませんが,私が住んでいるKuala Lumpurではほとんど野生の猿を見ることはないため,猿を見る久しぶりに自然に帰ってきたと感じます.
海沿いのキャンピング
海から数百メートル離れた草原に伝統的なMalay式建築の宿泊施設が並びます.
Malay語で「村,集落」を意味するKampungを彷彿とさせます.
テラスでは休暇を楽しむMalay系の家族の姿が見えました.優雅なリゾートというよりは,海の家に近い雰囲気でした.
海岸沿いには運んだはテントが張ってあり,BBQ機材で焼いたお肉の香ばしい匂いが漂ってきます.
私はMalaysia国内のビーチを他にも何箇所か訪れていますが,ビーチ沿いのテントはよく見ますので海沿いでのキャンピングは人気なのでしょう.
Cherating Beachを散策
カフェ『Don't Tell Mama Beach Cafe』でお昼ごはんを食べた後は海岸沿いを散歩しました.
”浜辺には猫がいる”という法則の通り,尻尾の短いオレンジ色の猫がいました.
私が訪れた時期はモンスーンでしたので,波は高くて,今にも雨が降りそうな雲行き.
Cherating Beachの浜辺はゴミが少なくて綺麗ではあるのですが,引き潮で浜辺らしい優雅な海岸線は見ることができませんでした.
Monsoonの時期であったためか,海水の透明度はあまり高くはなく泳いでいる人はほとんどいませんでした.
サーフィング大会が行われる
海岸沿いにはサーフ・ボードを貸し出す場所がありました.
Malaysiaの西海岸は何ヵ所も旅行してきましたが,Cherating Beachで初めてMalaysiaでサーフ板を見ました.
ここCherating Beachではサーフィング大会も開催されるようです.
私はサーフィングをしませんが,Cheratingの海岸沿いの海は確かにサーフィングに適している波がありました.
不思議なのは波は通常浜辺に向かって発生しますが,Cherating Beachの波は海岸に平行に波が発生します.
したがって,サーフィングしている人たちは浜辺から見ると左から右に動いていきます.とても不思議な感じがしました.
ビーチを望むヴィラ
Cherating Beachを望む丘に建てられたヴィラがありました.
部屋からは海を見渡せるだけでなく,敷地内にはプールもありました.
海と海岸の境界線が曖昧なCherating Beachを眺めながら,南シナ海で繋がっている日本を思い起こします.
海岸のテラスで日差しを浴びながらランチ
年中,刺激の強い日差しが降り注ぐMalay半島で暮らす動物たちは日中はぐったりと寝ています.
「暑いんだから,俺のことは構わないでくれよな」と言わんばかりに,堂々と砂浜に顔を埋めて犬が寝ていました.
Cherating Beachについたときにはすでにお昼時になっていたため,海岸沿いのカフェですぐにお昼ご飯をいただきました.
『Don't Tell Mama Cafe』でランチ
海岸沿いにあったオープン・テラスのカフェ『Don't Tell Mama Beach Cafe』でお昼ごはんを頂くことにしました.
レゲ音楽がかかっっていても不思議ではないような,垢抜けたカフェ.
トタン屋根の簡素な建物ですが,大自然との対比では不思議と良い組み合わせです.
レジには流木や魚の骨が飾ってあります.
映画『007 Skyfall』に登場したような,波が近くの砂浜まで迫るカフェです.
カーペットは砂でできていて,足元から自然を感じられる造りとなっています.
波の音を聞きながら一息
日本の湘南地方にあるようなオシャレな海沿いのカフェではありませんが,「難しいことは考えずに,波の音を聞こうぜ」という哲学が感じられます.
生姜を使った鶏肉のMalay料理を頂きました.
少し暑かったですが,波音が耳元で聞こえて雰囲気が良かっただけでなく,料理も大石かっったです.値段もお手頃でした.
床は文字通り砂浜です.訪れる際はビーチ・サンダルが必須です.
お店の飾りには各国の国旗が掲げられています.店員の方の発音はMalaysiaの英語とは異なり,発音から推測するに海外からの移住者ではないかと思います.
まとめ:Malaysia東海岸は静かなビーチでサーフィングもできる
Malaysiaの観光地というとMalay半島の西側い偏りがちですが,東海岸にも大自然が残っておりMalay文化を感じられる場所があります.Pahang州はMalay半島最大の州で車でのんびり運転するだけでも,新しいMalaysiaの景色を見ることができます.
本記事で紹介したビーチ「Cherating Beach」は外国人旅行者が長期滞在することもあり,安価な宿も多くあり浜辺沿いの飲食店もありました.
まだ海外の旅行者は少ないですが,過去には南シナ海を眺めながらサーフィングを楽しむ国内外の旅行者で賑わっていたことだろうと想像されます.
6月から9月のウミガメ産卵時期に訪れると,ウミガメの産卵に立ち会うことができます!
私は「Cherating Beach」を後にして車をさらに海岸沿いに北に1時間半運転して,リゾート「Tanjong Ara Resort」に向かいます.
リゾートでの滞在記は別の記事にて紹介したいと思います.
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