日本からMalaysiaに入国した体験記をまとめましたので,今後Malaysiaに入国を予定されている方に向けて有益な情報になれば嬉しいです.
注意
本記事を書いたのは,2021年2月です.当時の入国規制から,いま現在の入国に対する規制は随時変化しています.
最新の情報は,在マレーシア日本国大使館が発信している情報をご参考ください.
本記事では,次のような方にとって有益になるように書いています.
こんな方におすすめ
- Malaysiaにこれから入国予定のある方
- Malaysiaに滞在されている方で,日本に一時帰国を予定している方
本記事の内容は,下記となります.
こんな方におすすめ
- 成田空港までの陸路と空港の様子
- KLIA着後の入管手続き
- 入管に必要な書類
日本からMalaysiaへの渡航時間割
日本からMalaysiaに移動した一日のscheduleは次のようなでした.
Malaysia入国した1日
- 8:30 日暮里発 京急スカイライナー搭乗
- 9:30 成田空港第2ターミナル到着
- 11:00 飛行機搭乗
- 18:30 KLIA到着
- 21:20 Malaysia入国
- 21:30 KLIAからhotelに移動
- 22:30 Hotel到着,check-in
- 24:00 就寝
感染症対策中の成田空港
成田空港の様子と出国手続きを紹介します.
2020年以前は,年に数回,Malaysiaと日本を行き来している生活をしていました.
新型肺炎により一変した空港の様子は,かつての賑わいがなくなり呆気に取られました.
ガラガラの空港行きの電車
朝,日暮里駅から京成スカイライナーで成田空港に向かいます.
私を含めて一車両に二人しか乗客がいませんでした.
日本を旅立つまでの時間,車窓から見える千葉の風景を見ながらぼんやり感傷に浸ります.次に日本に帰るのはいつになるんだろう?
日本にいる両親,友だちと次に会うのは2021年のお正月かもしれないなと,心の中では分かっているだけにとても寂しいです.
空港職員の人が目立つ成田空港
駅を降りて,大きな荷物を持って空港に向かう人はまばらでした.
通路を歩いている人の大部分は空港で働かれている人だと思います.
緊急事態宣言発令中(2021年1月)でしたが,成田空港に向かう京成スカイライナーは通常通りに運行していました.成田エクスプレスは運休しています.
欠便の多いフライト情報
成田空港発の航空便一覧を見て仰天しました.
1日の中で29便しか掲載されていないこと自体が目を疑うことですが,29便の内11便は欠航になっています.
私は,JAL便(JL723)に搭乗予定でした.
みなさんも搭乗当日まで,欠航情報にお気をつけください.
手荷物預かり所で並んでいる時に,航空会社の職員の方がMalaysia入国に際して必要な書類を一人一人確認していました.
私の場合は,Malaysiaの労働VisaとLOU(Letter of Undertaking and Indemnity)を提示しました.LOUは,Malaysia入国後の隔離ホテルでの費用を支払う意思を示す契約書です.
LOUは,Malaysia政府pageからdownloadできますので,出国の事前に記載が必要です.
2021年5月以降,入国時にLOUの提出を求めない方針に変更になっています.
→在マレーシア日本国大使館 マレーシア入国時に必要な手続(2021年5月4日更新)
出国前にPCR検査は必要?
注意
2021年4月28日以降,日本を出国してMalaysiaに入国する人にはPCR検査の陰性証明書の提示が義務付ける方針に変更になっています.
2021年4月28日以前は,出国前のPCR検査を義務付けていませんでした.PCR検査は任意です.
さらにPCR検査は任意でしたが,PCR検査を受けることでMalaysia入国時の隔離期間が短縮されました.
ポイント
- 日本出国前に有効なPCR検査を受けていない場合,KLIAでPCR検査を受ける.陰性の場合,Malaysia入国後10日間のhotel隔離
- 日本出国3日前にPCR検査を受けて KLIAで有効性が認められた場合,hotelの隔離期間は7日間.
私が本記事を書いていた2021年2月時点では,Malaysia入国時のPCR検査は任意でした.
隔離期間を短縮するために,私は出国2日前に都内の病院で鼻に綿棒を入れるPCR検査を受けて,英文での陰性証明書を発行してもらいました.
2021年4月28日以降,Malaysia入国時のPCR検査は義務になりました.
PCR検査方法および陰性証明書の書式に規則がありますので,日本でPCR検査を予約される際によくご確認ください.
✓ 検査機関フォームのハードコピー
✓ 英語又はマレー語で記載されていること
✓ 氏名、パスポート番号、検査手法(RT-PCR又はRapid Molecular)、検体採取法(鼻咽頭スワブ及び口腔咽頭スワブ又は唾液)
✓ 結果が陰性であること
出国前3日以内に検体を採取されていること
✓ (グループの結果ではなく)個人の結果であること
✓ 医師の名前
物寂しい出国ロビーの免税店
一部Business class loungeを除いて空港loungeは閉鎖されており,多くの免税店も閉店していました.
同僚にお土産を買うのに,よく利用している『Fa-So-La TAX FREE AKIHABARA』は営業していました.
もし出発直前にお土産を買い忘れがあった場合は,利用してみてください.
Malaysia向けの飛行機
日本を出発して,Malaysiaに向かう飛行機の状況をお伝えします.
意外に人が多い待合室
Kuala Lupur行きの機内は,100人ほどの搭乗客の方がいました.
意外に多いなというのが第一印象です.
私がMalaysiaかあら日本に帰国するときは30名ほどしか航空客がいませんでしたので,逆に日本からMalaysiaに移動される人が多いことになります.
仕事目的でMalaysiaに移動される会社員の方もいらっしゃいました.
Malaysiaは一度帰国して再入国するのが比較的難しいので,日本に帰国される機会を待っている人が多いのかなと推測します.
定刻通りの離陸
滑走路で離陸を待つ飛行機が少ないためか,定刻通りに離陸をしました.
機内は人が少ないので広々として,快適に本を読んだり映画を観たりして過ごしました.
下記の写真は,JALの機内食です.
機内食も美味しくいただきました.
食事するとき以外は,基本的にマスクを着用して過ごします.
Malaysia入国後の手続き
Malaysiaに入国後の大まかな流れは上記の図のようになっています.
通常の入管手続きが煩雑(待ち時間が長い!)になっていることに加えて,感染症の陰性を証明する手続きがあります.
KLIAに到着後の登録手続きと隔離hotelまでの流れを解説します.
KLIAに到着後の手順
飛行機から降りると,一列に並ぶように指示を受けます.
MySejahteraで個人情報登録
列になって,空港内電車乗り口前まで移動したところで,MySejahteraでQR codeを読み込んで,必要な情報を入力します.
入力情報
- 名前
- Passport番号
- 国籍
- 航空便
- 座席
- 搭乗日
- 出発地
- 座席
- 隔離後の住所
- 緊急連絡先
MySajahteraは,Malaysia版の新型肺炎感染症対策アプリです.
Malaysia在住の方はすでに利用されていると思いますが,初めてMalaysiaに入国される方は必ず事前にdownloadをしてください.
MySajahteraで隔離情報を管理されることになります.
入管管理局で書類提出
空港内の電車に乗って,入管窓口がある本館に移動します.
入管管理の前に,事前のPCR検査有無で列が分かれます.
事前のPCR検査を受けていない人は,ここでPCR検査を受けて結果を待ちます.
必要な書類一覧
私は日本に帰国する前に次の書類を準備して,Malaysiaに入国する際に提出しました.
提出書類
- Entry Approval Letter
- LOU(2021年5月現在は準備不要になっています)
- Premium hotelの予約表
- PCR検査の陰性証明書
"Entry Approval Letter”については,会社の人事を通して申請をしてもらいました.
Malaysia出国前のギリギリまで承認が降りず,日本に帰国できるか随分心配しました.
Hotelの事前予約がない場合は,政府指定のhotelがrandomに割り振られることになります.
入国のために事前PCR検査は必要?
注意
本記事は2021年年初時点に書かれたものです.当時は,出国前のPCR検査は任意でした.
しかし,2021年5月現在,日本を出国してMalaysiaに入国する人に対して出国3日前のPCR検査を義務付けています.隔離期間は一律14日となっています.
Malaysia入国のために事前PCR検査は必要ありませんが,私は日本出国前にPCR検査を受けることをおすすめします.
事前のPCR検査でMalaysiaでのhotel隔離期間が7日間に短縮となることが理由です.
出国前PCR検査を受けていない場合,Malaysiaに到着後にPCR検査を空港で受けることが義務になります.
そうであれば,KLIAについてからPCR検査を受けても良いと言う意見の方もいらっしゃると思います.
しかし,万が一結果が陽性の場合隔離施設に入院することになります.
異国の地で隔離施設に入れられる場合,どのような対応を受けるか不安が残ります.
したがって,私は出国3日前のPCR検査をおすすめします.
出国3日前にPCR検査を受けて,陰性証明書(英文)を発行してもらうと,空港到着後に担当官が陰性証明証を見て有効であるかどうか判断します.
Swab検査(鼻腔に綿棒を入れて検査)でないと認められません.当然ながら英文の証明証が良いです.
日本出国前のPCR検査を受けて陰性証明書をKLIAの保健省の方が確認して,認めらえると下の写真の赤い紙をもらいます.
空港に着くまで,認められるかどうかわからないので緊張します.隔離期間が変わるので重要です.
無事にMalaysiaで認められて,嬉しかったです.
入国の際に発生した費用
ココがポイント
私(日本国籍)が入国する際に空港で払った費用は,RM 2,600(日本円 約67,000円)です.
RM 2,600は隔離施設運用費になります.
支払い対象者は,外国籍でMalaysiaに入国する人です.
言いかえると,Malaysia国籍の人は入国時にRM 2,600を支払う必要はありません.
文句を言っても仕方ありませんが,Malaysia国籍の人も隔離設備を使うのだから,入国者全員に平等に請求すれば良いのにと思うのですが,こういうところにもMalaysia政府の外国人に対する軽視が伺えます.
上記のRM 2,600に加えて,隔離hotelの宿泊費用が発生します.
私は会社経由で事前に隔離hotelを予約しているのでhotelの支払いはありませんでした.
自分で予約せず,入国時に”basic plan”のhotelを選択した場合,hotel費用は,RM150 * 隔離日数(10日 or 7日)になります.
自分でPremium hotelを選んだ場合は,hotel費用は別になります.
まとめると,(basic planで入国した際),Malaysia入国時に必要な金額は下記になります.
事前にhotelを予約・支払いしている場合は,RM 2,600のみが支払いが必要です.
隔離施設運用費RM 2,600はcredit cardでの支払いができるのですが,私のcredit cardは運が悪く使えなかったため,急いで現金をおろすことになりました.
MayBankが私の銀行口座がある銀行なのですが,MayBankのATMは別棟にしかありません.
わざわざ別館から本館に一度移動してきたのに,もう一度別館に電車で移動して,ATMでお金をおろして,また本館に戻るという情けないことになってしまいました.
CIMBのATMは本館にもありました.
空港から隔離ホテルへ移動
入国のための一通りの書類を提出した後,入管手続きが始まります.
私が列に並んだ時点で30人ほどの方が待っていました.小1時間ほど待ってようやく入管管理局の別室に呼ばれて,入国を許可されました.
入国後は,臨時の待合場所に案内されます.
隔離hotelごとに呼び出しがあり,同じhotelを予約した人たちと一緒に移動することになります.
入国前に隔離hotelを予約していないと,この場で"basic plan"と呼ばれる隔離hotelがrandomで割り振られるようです.
SNSで情報を見ていると政府指定の隔離hotelは当たり外れが大きいようなので,出国前にご自身で隔離hotelを予約しておくことをおすすめします.
隔離ホテルの予約
私が予約したのは,「Istana Hotel」で,Premium Q-Stay Packageを利用しました.
RM 295/日(日本円 7,500円/日)です.
Istana HotelはKL市内の一等地に位置しているので,夜はTwin Towerを楽しむことができます.
政府認定しているPremium Hotelの一覧は,下記siteをご参考の上隔離hotelをお選びください.
-
日本からマレーシア入国,隔離プレミアム・ホテル13軒【2021年】
続きを見る
手荷物検査
Istana Hotelを予約していた他の5人の人と一緒に出国lobbyに移動します.
入国手続きで2時間以上経過していますので,回転台は停止しており,預け荷物は取り置かれていました.
いつもは荷物のX線検査をほとんど実施していないのですが,今回は全ての荷物をX線検査機に通すように指示を受けました.
私の目の前の人が,荷物の中にタバコを持っていて,入管規制以上のタバコは没収されていました.
ココに注意
通常よりも厳しく荷物検査をしているので,お土産で免税品を買って行かれる方は数量についてお気をつけください.
免税でお酒を持ち込む方は次の記事をご覧ください.
-
【1ℓまでは免税対象】マレーシア入国時お酒持ち込み | マレーシア在住者の体験談
続きを見る
隔離ホテルへの移動
隔離ホテルに移動は,hotel側が準備をしてくれています.
てっきり大型busで一緒に向かうのかと思いきや,1人ずつtaxiを手配してくれていました.
Taxiに乗る前に,消毒液を振りかけられます.
あまり吸い込まない方が良いと反射的に感じてハンカチを口に当てたので,臭いはわかりませんでした.
夜8:30くらいにtaxiに乗り込むことができて,hotelに向かいます.
朝自宅を出発して,成田空港に到着してから長い1日でした.
ホテルのcheck-in
1時間ほどかかってHotel Istanaに到着しました.
いつもの"Main Entrance"ではなく,結婚式場などがある地下一階の入り口からcheck-inすることになります.
これから1週間の隔離生活が始まります!
まとめ
KLIAに到着してから,KLIAを出発するまでの入管手続きに3時間ほどかかりました.
必要な書類は事前に準備していたため,大きな問題は起こりませんでした.
ただし,隔離設備使用料 RM 2,600の支払いで少し手間取りました.
コロナ禍中,日本からMalaysiaへ入国して,ホテル隔離されるまでの一連の経験をまとめ記事にしましたので,あわせてお読みください.
-
【2021年版まとめ記事】コロナ禍の日本からマレーシア入国と隔離体験
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ここまで記事をお読みいただきありがとうございます.
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