同期との飲み会や週末の遊びで出費が続いているのが原因だと思っています.
家計簿をつけて,無駄な出費を減らそうと思っているのですが,おすすめの家計簿の付け方を教えてください.
私は学生の時から一人暮らしをしていて,家計簿を7年以上続けています.ズボラな私が長年続けている家計簿の方法と家計簿をつける上で忘れてはいけない考え方を解説します.
この記事は,次のような方にお役に立てるように書いています.
こんな方におすすめ
- 会社入社数年目で,「給料≦出費」という状態が続いている人
- 市販の家計簿を何回か試してみたけど,続かなかった方
- お金の使い方を見直したい人
学校では「お金との付き合い方」を教えてもらえないまま,社会に出て自力で資産形成の方法を学ばなくてはいけません.
私は学生時代に一人暮らしをすることをきっかけに家計簿をつけ始めて,八百屋さんにいくとすぐさま野菜の値段が上げ下げが分かるくらい感覚が過ぎと増されました.家計簿をつけ始める前はキャベツの値段の相場は知る由もなかったです.
会社に入ると貯蓄で自己投資をして収入を増やしたり,投資で金融所得を増やしたりして,30代に入ったいま準富裕層になることができました.
たかが家計簿ですが,自分の消費行動を見直して,資産を「守る力」を身につける第一歩となります.
本記事を読んで,家計簿をつける習慣を身につけて,経済的な束縛から解放されて自由に人生を選択できるようになりましょう.
この記事の内容は次になります.
本記事の内容
- 家計簿をつける意義・心構え
- Google スプレッドシートを使った実用方法
私の家計簿のきっかけは一人暮らし
私が初めて家計簿をつけ始めたのは,学生の頃一人暮らしを始めたのがきっかけです.
かれこれ7年以上家計簿をつけています.
一人暮らしを始める前に実家暮らしのときに家計簿を試しにつけてみて,自分の出費がどれくらいか測定しました.
実家暮らしの時は,家賃・電気代・ガス代・水代は親が払っていましたので,これらの固定費を自分の出費に足すことでおおよその一人暮らしの月々の支払い額を試算しました.
実家暮らしだとお金は遊ぶ時の出費だけ意識をしますが,実家で家計簿をつけ始めて食費から光熱費まで親が負担している支出を初めて意識することになりました.
ポイント
私の家計簿のきっかけは学生時代の一人暮らしでした.親に頼りきりの状態から金銭感覚を身につけるために家計簿をつけて,一人で暮らす上で最低限の必要金額の感覚を掴むことができました.
家計簿をつける意義:「お金との付き合い方を見直す」
家計簿をつけて節約を徹底することは大事ですが,人生において節約や貯金が主目的ではありません.
家計簿をつける意義は,「お金との付き合いかたを見直して,お金に協力してもらい自分の価値を高める投資をする」ことです.
家計簿をつけることが目的になっては行けないので,家計簿はなるべく簡素であって,かつ自分の目標にあった形式でさえあれば良いです.
家計簿をつけて資産を「守る力」の下準備
お金は,意識をすれば支出する項目・金額を管理することができます.
逆に家計管理を全く意識しないと,1ヶ月の間にいくら出費があったか把握することが困難です.
YouTubeで人気の両学長が言うように,資産をためる上では「守る力」が大切です.
20分弱と少し長い動画ですが,お金との付き合い方を知る上で必須のことが述べられていますのでぜひ動画を最後までご覧ください.
家計簿を通して正しいお金の付き合いかたを学び,将来に向けた投資への準備をすることができます.
ポイント
家計簿で支出を記録することで無駄な出費がみえてきて資産を「守る力」が高まります.貯蓄ができたところで自分への投資を行い「稼ぐ力」を身につけます.
家計簿を7年以上続けた私の資産形成
私は勉強も趣味も三日坊主ですが,家計簿は今にいたる7年以上の間継続しています.
学生時代は食費をひと月1万円に抑える努力をしたこともあり支出を限界まで絞り込んだこともありますが,会社に入った後は「売れる人材」になるために自己投資をして出費を意図的に増やしたりました.
家計をつけて7年経つ私の資産形成について簡単に触れさせてください.
資産を「守る力」を使って準富裕層に
私は30代になったばかりですが既に準富裕層と位置付けられるくらい充分余裕のある将来への資産形成ができています.
準富裕層は保有金融資産額が5,000円以上,1億円未満の人々を指します.世帯割合では6%ほどです.
同じ年代の貯蓄平均額が500万円程度であることを考えても,充分に資産形成に成功することができました.
海外駐在員となっても貯蓄は1年に500万円
資産を「守る力」を身につけた上で20代前半で貯蓄を積み立てることができました.
家計簿をつけることで収支を管理しつつ,自分への投資を行うことで無事に希望していた海外駐在員の機会を得ることができました.
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海外駐在員はエリートだけだと思ってる?選ばれる人になるための準備6つ【マレーシア駐在員の実体験】
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海外駐在員というと贅沢三昧という印象がありますが,私は仕事が忙しくてお金を使う暇がなく,家計簿を通して身につけた金銭感覚があったため海外でも散財することがなく順当に資産が増えていきました.
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海外駐在でお金は貯まる?気になるお財布事情【20代で年間500万円貯金は可能】
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ポイント
資産金額の桁が増えることは嬉しいですが,家計簿をつけて以来,お金のことで頭を悩ませなくてよくなったことに何よりも感謝しています.
おすすめの家計簿はGoogleスプレッドシート
世の中には数多くの市販家計簿が存在しますが,私がおすすめする家計簿は「Googleスプレッドシートを使った家計簿」です.
無料で使えるスプレッドシートの家計簿を公開していますので,次の記事をあわせてお読みください.
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【2023年版テンプレート】Google スプレッドシート家計簿 | 作り方を分かりやすく解説
続きを見る
市販の家計簿に比べて,Googleスプレッドを使った方が自由度が高くて支出を管理する重要項目を自分で設定することができます.
資産を守るための家計簿をつける心構え
ズボラな私が7年以上も家計簿を続けられている,家計簿をつける上での心構えを紹介します.
「良い出費」と「悪い出費」を区別する
支出分類に関係しますが,支出分類を作るときは,「良い出費」と「悪い出費」を区別するように項目を作ってください.
出費項目の「良い」「悪い」の定義ですが,
- 「良い=自分のためになっている」
- 「悪い=自分のためになっていない」
”何が自分のためか”は人それぞれですが,「良いこと」は自分にとっての目標に沿っていて目標に近づくために必要なことです.
毎月家計簿をつけて,節約をしたいならば,なるべく「悪い出費」を減らせないか検討してみてください.
ポイント
自己成長のための「良い出費」出費は削減せず,むしろ増加させるように,他の「悪い出費」を削減してください.「良い出費」が将来の種銭になります.
まずは家計簿で「良い出費」と「悪い出費」を区別することが第一歩です.
例えば,「飲み会代」を「悪い出費」だと思うのであれば,次月以降,飲み会を減らすことを検討してみてください.
時には,飲み会の場で,勉強になるようなことを聞けた,新しい人脈ができた,ということであれば「自己投資」という「良い出費」の項目に分類するのも手です.
「悪い出費」を”0”にする必要はありません.
たとえ気晴らしの浪費であったとしても,そのことで明日からのやる気につながるというのであれば必要な出費といえます.
ポイント
- 「良い出費」は自分の成長のための生き金.
- 節約をしたいならば,なるべく「悪い出費」を減らせないか検討する.
支出分類は「何を分析したい」ことに注目
家計簿の支出項目は自分の生活にあった項目をつけてください.
例えば,本が好きな人は,「学習本」「趣味本」などと小項目を用意しても良いと思います.しかし,本の分類を気にしない人は「本」と支出項目を一括りにしても良いです.
ポイント
重要なことは,家計簿を使って,「どのようなお金の習慣を見つけたいのか」です.
趣味に使っている本の支出を抑えたいのなら,「趣味本」という項目を用意して,毎月集計しないと自分の実際の出費が把握できません.
しかし,本の種類をあまり気にしていないのであれば,「本」として大枠だけを集計すれば目的にかなっています.
意外かもしれませんが,「お金を使いたい項目」を設定するのを忘れないでください.
もし毎月の家計簿で,使いたい項目で出費できていなかったら,反省します.
ポイント
「悪い出費」を減らして,「良い出費」にお金を使うようにしてください.
些細なことより「大局」を把握
家計簿をつけ始めると,様々な観点から分析をしたくなります.
例えば,細かく出費を分析したくなると気になるのは,
- 100を超える支出項目
- 1日ごとの出費内容
- 1円単位の出費
真面目な性格の人ほど細かく集計したくなりますが,細かく集計したところで家計簿初心者には百害あって一利なしです.
ポイント
家計簿の作業効率と得られる結果を秤にかけて,不必要に細かい集計は諦めた方が懸命です.
家計簿の「本質」を掴むおすすめの本
家計簿の付け方は本で勉強する必要はありません.会計の知識も必要ありません.
次の節で紹介する本から学べる知識を活かせば,本代はすぐに回収できます.本は何にも勝る投資だと思います.
暮らしを見直す,お金との付き合い方
浪費が癖という方におすすめの一冊は,金子由紀子著の『暮らしのさじ加減』です.
忙しすぎる暮らしの中で,一息ついて生活の中心を探してみませんか?
身の回りはモノが溢れているのに,モノの購入欲がおさまらないという方は自分にとって何が必要か落ち着いて整理してみてください.
家計簿をつけながら,何が自分を幸せにしてくれる出費かを判断する上で良い指南書になります.
将来に向けて積み立て投資
家計簿によってお金を守る力を身につけながら,お金を増やす方法も学習してみてください.
Burton Malkiel著『ウォール街のランダム・ウォーカー』が,投資初心におすすめの一冊です.
投資は私たちの人生の目的ではありません.
投資ばかりを日々気にして生活するわけにもいかないので,投資を始めた後は放置することが人生の幸福度を高めます.
株価,為替が気になって,人生が楽しくないというのは本末転倒です.
Index投資の名書をお読みになり,Index投資がなぜ個別投資に勝る投資なのか本書をお手になってください.
ほったらかし投資の参考書
具体的なIndex投資の方法を知りたい方は,山﨑元,水崎ケンイチ著『ほったらかし投資術』をおすすめします.
投資銀行のfund managerも,実はIndex投資の結果に勝るのは困難と言われています.ほったらかしの投資方法を身につけてください.
家計簿をつける勇気づけYouTube動画
人気YouTuberの両学長の動画はお金の「使い方」,「守り方」,「増やし方」を学ぶのに最適な教材です.
もちろん,YouTubeの動画ですので全て無料で観ることができます.
Googleスプレッドシートを使った家計簿
私が使っているGoogleスプレッドシートを使った家計簿作りについては,別の記事に具体的にまとめましたのであわせてお読みください.
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【2023年版テンプレート】Google スプレッドシート家計簿 | 作り方を分かりやすく解説
続きを見る
無料で使えるテンプレートもありますのでご活用ください.
まとめ:10年後の自分に投資するために資産を「守る力」を高める
家計簿をつけることは目的ではありません.
家計簿をつけて,自分が何にお金を使っているか理解して,お金との付き合い方を見直すきっかけにしてください.
家計簿をつける心構え
- 「良い出費」と「悪い出費」を区別する
- 支出分類は「分析したい」ことに注目
- 些細なことより「大局」を把握
浪費ばかりして将来のことを考えないのは良くないですが,節約ばかりして将来の自分に投資をしないことも良くないです.
一般の企業と同じように,稼いだお金の一部を自分に投資することで,さらに稼ぐ力を身につけていくことが大事です.
何も自分に投資をしなければ,5年後,10年後も成長がなく,収入は変わりません.
家計簿を通して,お金との良い付き合いかたを身につけて,自分の成長につながるお金の使い方を考えてみてください.
ここまで記事をお読みいただきありがとうございます.
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【2023年版テンプレート】Google スプレッドシート家計簿 | 作り方を分かりやすく解説
続きを見る