マレーシア一般

マレーシア首都圏でCMCO再施行前夜,KL住民は禁止項目要確認!

2020年10月14日

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こにゃん
こんにちは,こにゃん(@こにゃん)です.

 

本記事を書いている明日10月14日からKlang Valley(Kuala Lumpur,Selangor州など)で2度目の”条件付き行動制限”が施行されます.

 

10月12日に政府発表があり,2日後には都市封鎖施行を行うという強固な進め方です.

都市封鎖施行前日まで行動制限期間中の禁止項目もなかなか発表されず,国民としてはヤキモキした1日でした.

 

Muhyidinn首相TV会見,CMCO 2.0詳細公開

Muhyidinn首相が現地時間10月13日17:00からTV会議を行い,翌日10月14日からKlang Valley一帯で再施行されるCMCO(Conditional Movement Order,条件付き行動制限)の内容について説明を行いました.

Malay Mail: Muhyiddin to hold rare press conference at 5pm

Muhyidinn首相は,先日国家安全会議を行った際に参加者の一人である宗教関係の閣僚がPCR検査陽性であることがわかり本日10月14日時点では自宅隔離を続けています.

CMCO 2.0の詳細

Klang Valleyに施行されるCMCOの詳細をみたところ,昨日閣僚から伝え聞いていた内容よりは比較的緩和された内容になっていました.

【首都圏CMCOの実施詳細】
1 レストラン、商店、キオスク、コンビニエンスストア、ホーカー、屋台、フードトラック、ガソリンスタンドの営業時間は午前6時から午後10時まで。
2 レストランは店内での飲食は認められるが、テーブル1つにつき2人までに制限。持ち帰りが望ましい。
3 フードデリバリーは午前6時から午前0時まで。
4 バスや電車などの公共交通機関の運行を認める。ただし、タクシーと配車サービスの自動車の顧客は最大2人まで。
5 市場は午前6時から午後2時まで。卸売市場は午前4時から午後2時まで。夜の市場は午後4時から午後10時まで。
6 医療機関は24時間運営が可能。薬局は午前8時から午後11時まで。
【スポーツ、遊戯施設など】
屋外で行う「他人との接触がないスポーツ」はこれを認める。ジョギング、散歩、サイクリング、エアロビクスほか、屋外で行うスポーツはこれに含む。ただし、10人以下で行うこと。
一方、利用が禁じられる活動や施設は以下の通り。
・スイミングプールや接触のあるスポーツ(サッカー、ラグビーなどの球技ほか)、スポーツ大会
・レクリエーションや文化活動
・ナイトクラブやパブ
・娯楽施設やテーマパーク、屋内のプレイグランド、映画館

引用元:MTown ☆首都圏CMCO 2.0関連☆ 首都圏CMCO 2.0の実施詳細および禁止事項(10月13日発表)

飲食関係のお店の営業を夜22:00まで認める方針となっており,一般生活に対する影響は抑えられています.

 

経済活動に対する制限は行わない旨は別途表明されていますので,経済活動は継続可能と見られます.

教育機関の閉鎖

何よりも深刻なのは子どもへの教育機関の封鎖です.

Klang Valley一帯の生徒数は120万人と推定され,CMCOが解除されるであろう10月27日までの間学校が封鎖される影響を受けます.

なぜ教育をなおざりにするのか理解ができません.他国との学力格差が広がり続け,いずれ国力の差となるでしょう.

Malay Mail: MoE: All educational institutions in Sabah, Selangor, KL and Putrajaya to be closed during CMCO

子どものいる家庭への影響

CMCO再施行に指定されたKlang Valley,Sabal州では,小学校,中学校,高校,大学だけではなく封鎖ではなく,幼稚園,保育園などの幼児を預かってもらう施設も閉鎖が決定しています.

懸念点

  • お子さんがいる共働き世代では,急遽子どもの世話をみる準備をしなければならず,仕事への影響も懸念されています.
  • どちらかが仕事をしていて,どちらかが専業で育児をしている家庭であったとしても,CMCO期間中は買い出し時の人数制限もあることから子供と一緒に買い物に行けない可能性があります.買い出しができないと家事が滞ります.この場合,働き手も家事に参集せざるをえませんが,簡単には自宅勤務に切り替えられない場合もあるでしょう.

 

経済活動を止めないように新型肺炎の拡散防止をしたいならば,政策設計として,破綻していると言わざるをいえません.

家庭が安定してこそ,一人一人が力を発揮できると思います.

「一帯一路」の中国と接近か?

Malaysia訪問中の王毅中国外相は,年内にもMalaysiaに優先的に新型肺炎のvaccineを供給する方針を10月13日表明しました.Muhyidinn首相は歓迎の意を示したそうです.

日本経済新聞: 中国のワクチン、マレーシアに優先供給 両国外相が合意

でもちょっと待って!どこの国から新型肺炎が拡大したんだっっけ?

風邪をうつされた相手から風邪薬をもらうことは,間違っているとは言わないけど,感謝の態度で外交上望むのが良いのかは冷静な判断が必要です.

 

EU諸国と輸出でもめているMalaysiaの主要輸出項目パーム油に関しても,中国は大量購入することを示しました.

  • 新型肺炎のvaccine優先支給
  • パーム油の大量購入

 

Malaysiaを取り込む意思を隠そうともしない中国の外交戦略.見返りに,中国が推進する「一帯一路」projectへの参画に関して合意したそうです.

 

CMCOを実施して国民の生活を混乱させておきながら,中国moneyに触手を伸ばしているMuhyiddinn首相の方針に疑念が起きます.

2019年5月のMahathir首相(当時)のように,アメをちらかせる中国に対しても狡猾な外交戦略を現政権にも期待したいところです.

産経新聞︎: 中国「一帯一路」事業の縮小に成功 マハティール首相の老練手腕

 
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