Malaysiaに移住された芸能人GACKT(ガクト)さんが,中田敦彦さんのYouTube番組でMalaysiaに移住された理由を語るのを聞きました.
この記事を書いている時点で,私はMalaysiaで2年生活をしていますが,GacktさんがMalaysiaを移住先に選ばれた話はMalaysiaに在住する一人として納得する部分の多い動画でした.
本記事では次のような関心にがある方に向けて書きました.
Malaysia移住への関心
- 移住先としてのMalaysiaの魅力はどんなところ?
- Malaysiaに移住を決めた人の感想を聞きたい
- 日本とMalaysiaの生活環境の違いは?
主に「今後Malaysiaへの移住を検討されている方」に興味を持っていただけると思います.
GACKT(ガクト)さんのMalaysia自宅で新しい活動
男性シンガーソングライターとして活動されて,さまざまなバラエティー番組でも人気のGACKTさんは,「Malaysiaに移住した芸能人」としても知られています.
Malaysiaに移住され後も,日本での活動はもちろん,YouTubeを通した活動をされています.
次の動画ではMalaysiaの自宅でのインタビューを受けているGACKTさんの様子が撮影されています.
\Malaysiaの”すごすぎる”自宅/
25mのプールが敷地内にある1700平米ある自宅は,ファンに感嘆を呼び起こしています.
Gacktさん,中田敦彦さんにMalaysia移住を語る
Malaysiaに移住した芸能人として有名なGacktさんに対して,中田敦彦さんが「Malaysiaを移住を決めた理由」を訪ねる対談動画が公開されました.
中田敦彦さんが聞き手,Gacktさんが語り手という形式で,Gacktさんが移住先としてMalaysiaを選んだ思いの内を語ります.
\必見!/
この動画が公開された後,2021年3月に中田敦彦さんはSingaporeに移住をしています.
インタビュー動画の構成
GACKTさんは,語り手として聴衆を惹きつける話し方をされると感心しました.
GACKTさんの台本を書かれている脚本家の方がいらっしゃるのだと思います.
インタビュー動画の構成は3部構成になっています:
動画の構成
- 前段:人生観を見直して海外移住を決意する経緯
- 中段:海外の中でもMalaysiaを移住先に決めた理由
- 後段:副業経歴と,取り組んでいる慈善事業への熱意
国外の移住先候補から以下にしてMalaysiaが選出されたか,「前提,候補,選定理由」が論理立てて語られています.
GACKTさんの抑揚のついた話し方,時に中田敦彦さんとの質疑応答する間まなど話し方も工夫されていて話し方の参考学習としても有益な動画です.
GACKTさんがMalaysiaを国外移住先に選んだ理由は?
一般論としては,各国それぞれ良いところも,悪いところもあるので,どこが移住先の一番なんて選べません.
人の数と国の数だけ選択肢の可能性があります.
世界広しといえど,GACKTさんはなぜMalaysiaを移住先として選んだのでしょうか?
海外移住先を選ぶ基準
Gacktさんが移住先を選ぶ際の基準を並べてみます.
- 車を運転できる(渋滞がひどくない)
- 気候(乾燥してない,寒くない)
- 日本との時差(4時間以内)
- 公共設備が整っている
- 日本での仕事が中心か
- 日本との物理距離
- 都市と自然が近い
- 食費が妥当か
- 食事の水準
- 治安
上記の前提から,GacktさんがなぜMalaysiaを選んだかは,ぜひ上の動画をご覧ください.
GACKTさんの動画は説得的だけど要注意
GACKTさんの話し方は,さすがに上手で惹きつけられます.論理も一貫していると思います.
しかし,前提をしっかり見極めて,自分にも当てはまるかきちんと考えてください.
Gacktさんの動画が参考になるのは,Gakctさんがきちんと自分の価値観を整理して提示しているからです.
- 海外移住の前提がGACKTさんと一致すれば,GACKTさんの論理を自分なりに検証して判断.
- 前提が違うのなら,違うなりに自分の価値観に基づいて移住先を選定
GACKTさんは,自分が譲れない価値観を見定めて,価値観の上に海外移住先を選んでいる点です.
GACKTさんと中田敦彦さんの対談動画の中で重要な点は,実はMalaysiaが素晴らしいというではありません.
重要なことは,価値観を見定めた上でいかにして移住先を選ぶかという演繹方法なのです.
ポイント
GACKTさんと中田敦彦さんの動画を観る上で,自分の価値観と合うところがどこかを確認してください.価値観と合わないところがあれば,盲目的に信じる必要はありません.
GACKTさんのMalaysia認識は合っている?
GACKTさんが動画の中でのべた,Malaysia移住を決めた評価基準について私なりに意見を書きます.
食事について
日本に住んでいるとMalay料理はVietnam料理やThailand料理ほど有名でもないので,Malay料理の具体的な描写が思い浮かべられない方が多いのではないでしょうか.
世界各国の料理が食べられる
Malaysiaは多民族国家で,代表的なMalay料理,中華料理,India料理は本場の味をお手軽な値段で楽しむことができます.
欧米からの移住者も多いことから,西洋料理の種類も多いです.日本人の移住者も多いため,本格的な日本料理を楽しむこともできます.
ただし,Kuala Lumpur以外の地方都市に行くと,食事の種類は大きく減ることはご注意ください.
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Malaysiaで日本食を食べると日本よりも高い
GACKTさんが「Malaysiaの料理は世界一の水準」と言われていたのは誇張だと思います.
東京(日本)の方が,世界中の料理が集結して,切磋琢磨していると私は感じます.
東京と同じ水準を求めると,Malaysiaでも手に入りますが,高い出費になります.
日本食を含めた海外料理は,日本で食べるよりも値段が高いことが往々にしてあります.
日本で期待する品質を求めると,結局高い値段を払わなくてはなりません.
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地元の料理は安いけど,一般的には日本よりも食費は高い
食費は,食事の内容に比べて妥当か言われれれば,Malaysia料理,中華料理,India料理は妥当です.
しかし,Malaysiaで食べる欧米の料理,日本料理は,日本で食べる値段と同じかそれ以上です.
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気候について
GACTさんがおっしゃるように,Malaysiaは暖かくて,湿度のある国です.
東京(日本)とKuala Lumpur(Malaysia)の温度を数字だけ比べると, Kuala Lumpurの方が酷暑という印象があります.
東南Asiaの気候というと真夏の印象がありますが,実は残暑の厳しい日本よりはMalaysiaの方が断然過ごしやすいです.
熱帯気候で2年間過ごした私の感想
Malaysiaの気候について私の感想をまとめます.
ポイント
- 日本の夏ほど高温高湿ではなく,意外に汗をかかずに過ごせる.
- 年間平均気温は30℃前後のため半袖で年間過ごせる.
- スギ花粉がない.花粉症に苦しむ方には天国です.
- 日の入り時間が年間を通して夜19:30くらい.
- 湿度が高い.肌の乾燥とはお別れです
- 朝夕は気温が25℃くらいで涼しい.
- 台風に襲われない.
四季の移り変わりがないので,一年中風景が同じに見えます.四季の移り変わりを感じたい人にとっては,Malaysiaは不向きかもしれません.
Malaysiaで初めて,12月のChristmas treeを見たときは軽い目眩がしました.常夏の中,なぜ真冬の風物詩が飾られているのか頭が処理できませんでした.
過去の出来事を思い起こそうとしても,季節で時系列を整理できないので本当にいつ出来事がわからないことが多いです.
治安について
基本的に治安は良いです.
私は,Malaysiaに赴任して2年間経ちますが,周りの日本人で犯罪に巻き込まれたことは聞いたことはありません.
配車service(Grabなど)が発達しているため,夜遅くなっても安全に帰宅することができます.
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日本との物理的距離と時差について
海外に移住するとしても,日本との行き来は年に数回あると思います.移住地と日本との地理的な関係は重要な項目です.
日本に頻繁に行かれる方にとっては,Malaysiaは居住地としてはやや遠いと感じます.
月に1回程度であれば,許容範囲だと思います.
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日本とMalaysiaとの時差
日本との仕事を継続される方にとって,時差は重要な要素です.
ポイント
日本とMalaysiaの時差は1時間です.
例えば,日本が朝9:00の時,Malyasiaは朝8:00です.
仕事は便利
私は仕事がら日本のお客様と毎日仕事をしていますが,1日の中で何往復もmailをやり取りできることは便利です.時差はたった1時間なので必要に応じて,web会議も気軽に開くことができます.
一方で米国のお客様と連絡をするときは,1日に1往復を基本とした仕事の進め方になってしまいます.打ち合わせも,お互い不自由な早朝,夕刻の時間で設定せざるをえません.
海外移住後も日本との仕事が継続するのであれば時差が一時間圏内の国はおすすめです.
ポイント
時差という観点では,日本とMalaysiaの間で仕事をすることは障害が少ないです.
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朝は暗くて,夜は明るい
Malaysiaは朝7時に起きても外は暗いです.
逆に,夜は7時半ほどまで太陽が沈まず空は明るいです.
日が沈むのが遅いので,仕事終わりに夕日を見ながらビールを乾杯する喜びがあります.
日本とMalaysiaの往復
日本とMalaysiaは地球儀上で5,000km以上離れています.
飛行時間にして約8時間になりますので,片道の移動で一日かかります.
- 早朝,日の出と共に東京を出発して,夕ごはん前までにはKuala Lumpurの自宅に到着します.
- 反対の経路の場合,日付が変わる前の深夜便に乗って,Kuala Lumpurを出発して東京に朝ご飯前に到着します.
いつも朝5時くらいに飛行機内で起床させられて,朝ごはんを配膳してもらうのが辛かったです.(もっと寝させて欲しい!)
今となっては,良い思い出です.
移動距離だけを考えると,上海,ソウルなどの方が圧倒的に有利だと思います.
車の運転について
Malaysiaを生活する上で,車は移動手段として必須です.
都市Kuala Lumpurに住んでいれば,電車と配車serviceで移動はできます.
都市の設計が車移動を基本としているため,車で移動したほうが便利なことが多いです.
車がなくても,もちろん生活はできます.
Malaysiaは配車serviceが発達しており,smartphone片手に目的地を指定すれば5分ほどで配車を呼ぶことができます.そして,安いです.
配車serviceで,20分ほど乗車してもRM 20 (日本円 約500円)もかかりません.
交通規則は日本と似ている
Malaysiaの車は右ハンドルで,日本と同じです.
交通規則も概ね日本と同じです.
日本の教習所で学ぶ交通規則を守っていれば,Malaysiaでは問題はありません.
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交通事故は多い
性格は大人しいMalaysia人ですが,車の運転は雑だったり,大胆だったりします.
私は毎日車で通勤をしていますが,1週間に1回は事故現場を目撃します.
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渋滞は多い,特に雨が降ると渋滞悪化
私は車で通勤をしていますが,Kuala Lumpurから郊外への移動なので,渋滞に関しては大きく悩まされることはありません.
ただし,郊外からKuala Lumpur中心への反対車線は毎朝大渋滞しています.
Malaysiaは渋滞が多いように感じます.
雨の夕方,金曜日の帰宅rushに遭遇すると普段30分かからない移動時間が,1時間越えになります.
都市と自然の距離について
森林を切り開いてできた都市Kuala Lumpur.
どれだけ電車を乗っても住宅地が広がる東京とは様子が違います.
私の住むKuala Lumpurから,車で10分もすると山道散策路があります.
1時間も運転をすればGenting Highlandsという高原観光地に行くことができます.
まとめ:マレーシア移住検討されている方には必見の動画
私は,特別GACKTさんの熱心なfunではありませんが,GACKTさんの話は聞き惚れてしまいました.
GacktさんのMalaysia移住を決断されたYouTube動画をぜひご覧ください.
\必見!/
話の導入部分の「記録はあるのに思い出がない」という話,後段のVolunteer活動に関する話は人生訓もあり感動しました.
本動画を見て,「移住先ならMalaysia!」とは思わないでください.
Gacktさんの判断基準があり,みなさんにも一人一人違う価値基準があります.
盲目的に信用せず,自らの足で現地をまずは探検してみてください.
Gacktさんが助言されているように,移住する前に「on-seasonだけでなく,off-season」も体験してください.
旅行するのと住むのとでは求められること,求めることが違います.
ここまでお読みいただき,誠にありがとうございます.
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