Malaysiaに旅行に行きたいけれど,身近に動物に触れ合える観光地を見つけられないと悩んでいませんか?
本記事は次のような興味に答えるように書きました.
Malaysia旅行に関する興味
- 東南アジアらしい大自然を感じる旅行がしたい
- 子連れのMalaysia旅行でゾウに直接触れてみたい
- Negara動物園以外にも動物と触れ合えるところが知りたい
本記事では,Malaysiaでゾウと直接触れ合うことができる数少ない場所「国立ゾウ保護センター(National Elephant Conservation Centre, Kuala Gandah)」をご紹介します.
ゾウというとお隣Thailandの印象が強いですが,Malaysiaでもゾウと触れ合える場所があるのです.
本記事は次の方におすすめです.
こんな方におすすめ
- Malaysia在住の方
- Malaysiaに旅行を計画している方
私はMalaysiaに住んでおり,現地で仕事をしています.実際に,現地在住者の視点で「国立ゾウ保護センター」に訪れてみた感想を書きます.
本記事では,「国立ゾウ保護センター」への行き方,園内の様子など現地レポートをお届けします.
本記事のポイント
- ジャングルの中にあるゾウ保護のための施設
- 首都Kuala Lumpurから車で片道2時間
- ゾウに乗れるかは今後の情報更新待ち
Malaysiaの旅行というと首都Kuala Lumpurが目的地になりがちですが,少し遠出をするとジャングルがあり河でゾウと遊べる場所があります.
国立ゾウ保護センターはどんなところ?
「国立ゾウ保護センター(National Elephant Conservation Centre, Kuala Gandah)」は1989年に設立されたMalaysia国立のゾウ保護センターです.
ゾウを保護するために設立
ゾウの保護が目的として設立されましたが,他には公に向けたゾウの生命に関する広報も目的としています.
主な活動
「国立ゾウ保護センター」はではゾウに関する様々な活動を楽しむことができます.
ゾウ保護センターの活動
- ゾウの生態に関するビデオ鑑賞
- ゾウへの餌やり
- ゾウとの水遊び
- ゾウに乗る
ただし,2020年に武漢肺炎が蔓延して以降,一部の活動が中止となっています.
訪れる前に公式サイトで最新情報をご確認ください.
ゾウの妊娠期間は約22か月にもおよぶそうです.そして,産まれてくるゾウの赤ちゃんは身長1m,体重90kgとなるそうです.
活動の時間割
国立ゾウ保護センターの開演時間は10:30-16:15です.
ゾウの活動時間割は次の表になります.
時間 | 場所 | 活動 |
10:30-11:00 | 河(橋の近く) | 大人ゾウが水浴 |
10:30-16:00 | 運動場 | 大人ゾウが草を食べる |
10:30-16:45 | 広場 | 若いゾウへの餌やり |
11:00-11:30 | 河(広場の近く) | 若いゾウの水浴 |
11:30-12:00(金曜日,週末,祝日除く) | 河(橋の近く) | 大人ゾウの水浴 |
14:15-14:45, 15:00-15:30(金曜日) | 河(広場の広く) | 大人ゾウの水浴 |
ゾウに乗れる?
私が訪れたときは,残念ながらゾウに乗ることができませんでした.
過去の口コミを見ているとゾウに乗ったり,ゾウと一緒に水遊びをすることができたようですが,2020年6月以降,大幅に活動が制限されています.
2022年5月以降,Malaysia国内では感染症の規制が大幅に緩和されていますので,今後の国立ゾウ保護センターの情報更新をご確認ください.
→ Facebook : Kuala Gandah,National Elephant Conservation Centre
→DWNP : National Elephant Conservation Centre, Kuala Gandah
国立ゾウ保護センターへの行き方
国立ゾウ保護センターは,Pahang州にあります.Malaysiaの首都Kuala Lumpurからは車で片道約2時間かかります.
日帰りで充分に行ける距離ですので,旅行計画としてはBatu洞窟やGenting Highlandsと合わせていくとちょうど良いです.
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場所
国立ゾウ保護センターは,MalaysiaのPahang州にあります.
住所:28500 Lanchang, Pahang, Malaysia
「Waze」「Google Map」で検索するときは,「Kuala Gandah National Elephant Conservation Centre」と入力すると目的地が表示されます.
Pahang州はMalaysiaの州で3番目に面積の大きい州で,Malay半島にある州に限りると最大の面積を持つ州です.
Pahang州は関東平野くらい広大で,Genting HighlandやCameron Highlandのような高原地帯がある一方で,Cherating Beachのような南シナ海に面したビーチもあります.
ポイント
首都Kuala Lumpurを拠点に観光をするのであれば,Batu洞窟,Genting Highlandsと合わせて国立ゾウ保護センターに行く日帰り旅行をおすすめします.
移動手段
国立ゾウ保護センターを訪れる移動手段は,車(レンタカー)もしくはタクシーとなります.
Kuala Lumpurを出発して,高速道路 (East Coast Expressway)を2時間ほど走りLanchang junctionで降ります.
高速道路を降りた後は,片道1車線の簡素な道路をひたすら運転します.Kuala Lumpurの大都会の光景に慣れていると,変化の大きい情景です.
ポイント
ホテルによっては国立ゾウ保護センターまでのタクシーを手配してくれるところもあるようですが,観光の自由度を考えるとレンタカーがおすすめです.
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旅行日程の例
車(レンタカー)で日帰り旅行を計画した際の例をご紹介します.
日帰り旅行例
9:30
Kuala Lumpur市内のホテルを出発
10:00-11:30
Batu洞窟を観光
12:30-13:30
Batu洞窟から国立ゾウ保護センターに向かう途中でお昼ご飯
14:30-16:00
国立ゾウ保護センター
18:00
Kuala Lumpur市内のホテル到着
私は「Wonderland Valley(桃源谷美食) 」でお昼ごはんをいただきました.
小川が足下に流れる涼しげな森の中で,美味しい中華料理を食べることができます.
レストランの住所
lot 9253, Kampung Bukit Tinggi, 28750 Bentong, Pahang, Malaysia
ゾウと身近に触れ合える園内
私が国立ゾウ保護センターを訪れた際のレポートを写真付きでご紹介します.
入場料金は無料で寄付制
国立ゾウ保護センターまでは高速道路を走り,高速道路を降りてからはKampung(Malay語で「村」の意味)を眺めながらひたすら走ります.
Kuala Lumpurを出発して途中お昼を食べて,3時間ほどかかりようやく国立ゾウ保護センターの入り口に到着しました.
入り口にいる警備員に入場証をもらいます.この時点ではお金を払う必要はありません.
施設に入ると受付で登録用紙に記入を求められます.
登録用紙への記載項目は次です.
- 名前
- Passport番号
- 子どもの年齢
入館料は無料なのですが,寄付を求められます.
国立ゾウ保護センターに寄付したお金はゾウの保護活動に充てられます.
ゾウの放し飼い
国立ゾウ保護センターに入ると,ゾウに関する説明資料が展示されています.
昔は館内でビデオによるゾウの生態に関する資料が放映されていましたが,私が訪れたときは感染症対策のためビデオ放映が中止されています.
建物を出て少し歩くと,すぐにゾウの姿が目に入ります.
小学校の校庭ほどの広さの広場にゾウが放し飼いされています.
広場内の水道から出る水を,長い鼻で直接飲むゾウの姿がとても可愛らしかったです.
広場には鉄格子がなく放し飼いになったゾウがなぜ逃げ出さないのだろと疑問に思っていたのですが,目を凝らすと鉄線で広場の敷地が囲まれていることが分かります.
通電した電気フェンスによってゾウは逃げ出せないようになっています.電気フェンスの近くには,接近禁止の警告が貼られています.
触れると痛みがある電気フェンスによって閉じ込められているゾウの姿を見ると,少し複雑な気分になりました.
広場には建物1階建てほどの観客席が用意されており,登るとゾウを上から眺めることができます.
ゾウを上から眺めたのは初めての経験になりました.
不思議だったのはゾウの背中に土が乗っていることです.ゾウが鼻を使って地面の草を食べるときに,草を食べ終わった時の慣性で地面の土を鼻で自分の背中に噴き出しています.
地面から数mの高さに上がり周りを見渡すと,改めてゾウ保護区はジャングルの一画にあると気付きます.
むしろ,Kuala Lumpurこそジャングルを開拓した都市で,国立ゾウ保護センターのあるKuala Gandah こそ本来のMalaysiaの自然をいまに残している場所であるといえます.
ゾウの水遊び
ゾウが放し飼いになっている広場を後にして,次の場所に移動します.
園内を少し歩くと河があります.木造のデッキにたくさんの人が集まっていて,ゾウがいる期待が胸に広がります.
濁った河を象が3体堂々と歩いていました.ゾウの上には職員の人が乗っています.
ゾウに乗った従業員の人が身軽に象の背中から降りて河の水に入ると,ゾウはすぐさま鼻で河の水を吸い上げて行水を始めました.
スロー・モーションで撮影したゾウの水遊びの動画もあるので,ぜひ観てみてください.ゾウの鼻の動きが魅力的で何度見ても見惚れてしまいます.
【スローで撮影したゾウの水遊び】
何回観ても,ゾウの鼻の動きに見惚れてしまいます☺️
動画を撮影したのはタイではなく,マレーシアですよ。 pic.twitter.com/24I5d0cTl7
— こにゃん🇲🇾@マレーシア駐在員 (@Konyan_blogger) May 26, 2022
ゾウ使いの従業員の人が合図すると,ゾウは気持ち良さそうに河底に横たわってしまいました.
昔であれば,観光客はゾウと一緒に水遊びができたそうなのですが,いまはただ遠くからゾウが楽しそうに河で水遊びをする様子を眺めるだけです.
河での水遊びを終えたゾウたちはこの後,陸に上がって自分たちの宿舎に歩いて戻って行きました.
数mの距離からゾウが水遊びしている様子を見れて,しかもゾウが鼻で水を吸い上げるところを見ることができました.
しばらくはゾウとの水遊びやゾウの背中に乗ることはできませんが,小さなお子さんはきっと至近距離でゾウに触れ合うことができて,近くでみるゾウから多くの学びがあると思います.
まとめ:国立ゾウ保護センターはマレーシア内でもでウと触れ合える貴重な場所
Malaysiaでゾウを保護しているクアラガンダー象保護区(国立ゾウ保護センター)についてご紹介しました.
Kuala Lumpurから片道約2時間ほどの場所にあり,日帰り旅行におすすめの場所です.
残念ながら感染症対策のためゾウに乗ることはできませんが,国立ゾウ保護センターはMalaysiaでも数少ないゾウと身近に触れ合うことができる場所です.
Kuala Lumpurのような都会を抜け出して,ジャングルの中で貴重な思い出を作りませんか?
ここまで本記事をお読みいただきありがとうございます.
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