Malaysiaの入国の際の隔離期間は2021年4月まで10日間(事前PCR検査陰性で7日間)となっていました.
しかし南Africaで出現した変異種に対する対策として,一部の国からの入国者に対して隔離期間が14日間に延長されることが発表されました.
日本からの入国者も対象になっていますので,今後のMalaysia入国予定の見直しが必要になりそうです.
この記事は,次のような方にお役に立てるように書いています.
こんな方におすすめ
- 日本からMalaysiaに入国を検討している方
- Malaysiaに在住の方で,日本への一時帰国を検討されている」方
この記事の内容は次になります.
本記事の内容
- Malaysia入国時の隔離期間が,2021年4月28日以降,14日に延長
- Malaysia入国時に出国前3日以内のPCR検査陰性証明書が義務
- 新型肺炎の変異種が蔓延するインドからの入国は原則禁止に
Malaysia入国時の隔離期間は14日に延長
武漢肺炎が蔓延し始めた2020年3月よりMalaysiaは実質的な鎖国状態になりました.
2020年3月の鎖国開始から,Malaysiaへの入国者に対する隔離措置が変遷していたか振り返ります.
隔離措置の時系列
鎖国状態とはいえ徐々に入国制限を緩和していた矢先,2021年4月以降,日本を含む一部の国からの入国者に対する隔離期間が14日間となります.
Malaysia鎖国状態の時系列は次のようでした.
- 2020年3月〜2020年12月:Malaysia国籍を優先とする入国規制,14日間ホテル隔離
- 2020年12月〜2021年4月:Visa保有の外国人を含めた入国規制緩和,10日間ホテル隔離
- 2021年4月28日以降:日本を含む指定国からの入国者に対して,再び14日間ホテル隔離
時系列を見ながら,今回の14日隔離期間の政府発表について説明していきます.
2020年3月〜2020年12月:入国者隔離対応
2020年3月から武漢肺炎の感染症対策としてMalaysiaは鎖国状態になりました.
鎖国状態であっても,Malaysia国籍と,一部のVisaを持つ外国人のみが入国を許されていました.
MM2H(Malaysia My 2nd Home,外国籍向けの長期滞在Visa)保有者でさえ入国を拒否されるなど最も入国が制限された時期です.
外国人であったとしても,MM2H保有者はMalaysiaを永住の地として選んでいるわけで,政府がMM2H保有者の入国を拒否した態度はMM2H保有者への差別であると大きな批判を集めました.
さらにMalaysiaに入国後は14日間の隔離が義務付けられていました.隔離は自宅ではなく,政府指定のhotelです.
ポイント
- 2020年3月からMalaysiaは鎖国状態
- 入国者には14日間のホテル隔離
- 鎖国が始まって数ヶ月はMM2H保有者の入国も制限され,政府への批判が集まる
2020年12月〜2021年4月:入国者隔離対応
2020年12月14日より,Malaysia入国の際の強制隔離期間が従来の14日から10日間に短縮されました.
保健省は隔離期間短縮の理由として,英国,独国などはすでに入国者への隔離期間を10日に短縮しているとを例に挙げています.
病原菌に接触した後,1週間で最も伝染率が高くなる定説に則り隔離期間の短縮を判断しています.
-
マレーシア再入国者は隔離期間10日に短縮,隔離を更に7日に短くする方法も!【Malaysia 感染症対策】
続きを見る
さらに,隔離期間を10日間から7日間に短縮する対応もMalaysia保健省が発表しました.
ポイント
7日間への短縮の条件は出国の3日前にPCR検査を受けて陰性証明書を持ってMalaysiaに入国.
Malaysia再入国の際の私の隔離体験記は下記blog記事をご参考ください.
-
マレーシア入国,隔離7日間 プレミアムサービス・ホテル体験記
続きを見る
ホテル隔離も1週間ならば孤独でも何とかやり過ごせました.
ポイント
- 2020年12月14日より,Malaysia入国の際の強制隔離期間が従来の14日から10日間に短縮.
- PCR検査の陰性証明書を持って入国することで隔離期間を7日間にさらに短縮可能
しかし,Malaysia政府は,新型肺炎の南Africa変異種が国内に蔓延することを恐れて一転,隔離期間の方針を修正しました.
2021年4月28日以降:入国者対応
2021年4月24日,Malaysia保健省は特定の国からの入国者に対して隔離期間を14日に再度延長することを発表しました.
隔離政策の変更は南Africaで出現した変異種がMalaysia国内で蔓延することを防ぐためです.
→ FMT: 14-day quarantine for returnees from certain countries
入国規制の強化対象国
隔離期間の10日間から14日間への変更は,全ての入国者が対象ではありません.
14日間の隔離対象は,特定の国lからの入国者になります.
具体的には,下記の国からのMalaysia入国者に対する隔離対応が強化されます.
隔離期間14日対象国
- 英国
- 南Africa
- Brazil
- 日本
入国時の主な変更
日本を出国してMalaysiaに入国する際,2021年4月28日後の主な変更点は次になります.
入国の際の条件変更点
- 出国前3日以内のPCR検査陰性を証明
- 入国後のhotel隔離期間は14日間
以前はPCR検査の陰性証明書は任意でしたが,2021年4月28日以降は陰性証明書の提出が義務になります.
陰性証明書の条件
KLIA(Kuala Lumpur国際空港)で求められる陰性証明書の条件としては,
✓ 検査機関フォームのハードコピー
✓ 英語又はマレー語で記載されていること
✓ 氏名、パスポート番号、検査手法(RT-PCR又はRapid Molecular)、検体採取法(鼻咽頭スワブ及び口腔咽頭スワブ又は唾液)
✓ 結果が陰性であること
出国前3日以内に検体を採取されていること
✓ (グループの結果ではなく)個人の結果であること
✓ 医師の名前
書類に不備があると入国を拒否される可能性がありますので,日本でPCR検査を予約する際はご確認ください.
隣国では隔離期間21日間への延長
お隣のSingaporeでは日本を含む感染が収まっていない国からの入国者に対して隔離期間を21日間に延長する対応を変更しています.
Singapore入国時の隔離期間、21日間に変更。日本からの入国者も対象。
日本からMalaysiaへの入国隔離期間は14日間だけど、Malaysia政府は隣国を参考にするだろうな。
2021年はいつ日本に帰国できることやら。 https://t.co/SzEJe6PdMi
— こにゃん 🇲🇾 マレーシア再入国 (@Konyan_blogger) May 6, 2021
Vietnamについても,同様に入国者の隔離期間を21日に延長を発表しています.
→Việt Nam News: Quarantine period extended to 21 days: Health minister
2021年5月現在,国内の感染状況も芳しくなく国内が安定するまでは,Malaysia入国規制を緩めないだろうと予想しています.
海外在住者にとって,ますます日本への帰国が遠のく日が続きます.
IndiaからのMalaysia入国は原則禁止に
2021年4月28日以降,IndiaからMalaysiaへの入国,MalaysiaからIndiaへの出国をMalaysia政府は禁止することを発表しました.Malaysia国籍者は例外となっています.
Indiaとの行き来を禁止した背景には,Indiaにおける新型肺炎の変異種が蔓延していることです.
Malaysia政府手配した飛行機でで,在IndiaのMalaysia国籍者・永住権保有者が132名帰国しました.
Indiaから政府手配で帰国した132名のMalaysia人のうち7名の陽性確認。
陽性率5%。乗客が無作為抽出に近い条件だとすると、India市中での蔓延状況が推測できます。
そして隔離期間は本来の14日から21日に延長。 https://t.co/55G5v8hj45
— こにゃん 🇲🇾 マレーシア再入国 (@Konyan_blogger) May 14, 2021
まとめ
Malaysia政府の突然の隔離期間の見直し発表により,入国予定が混乱した方も多いと思います.
2021年4月24日以降のMalaysia入国時の隔離措置は次になっています.
ポイント
- 2021年4月24日以降,日本を含む特定の国からの入国者に対して隔離期間が14日.
- 出国前3日以内のPCR検査陰性の証明書をMalaysia入管で提出.
(追記:2021年7月15日現在も日本からの入国者は14日間の隔離が義務付けられています.)
今後も感染症対策の状況により対応が変更されていきますので,在マレーシア日本国大使館の情報をご参考ください.
ここまで本記事をお読みいただきありがとうございます.
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