Malaysiaの東,Borneo島にあるKota Kinabalu(通称:KK)に3泊4日で旅行してきました.
世界遺産のKinabalu山に登ったり,独自の自然系で育ったオランウータン,ラフレシアを見ることができます.
Malaysiaで駐在員をしている私が,感染症対策で外国人観光客がいない中,ただ一人外国人旅行者としてKota Kinabaluを旅行した体験記をまとめた前半部分になります.
こんな方におすすめ
- 日本からMalaysiaに旅行に行きたい方
- Malaysia在住で東Malaysiaに興味のある方
本記事の最後に後半のリンクを貼りましたので,興味を持たれた方はぜひ最後まで読んでいただけると幸いです.
Kota Kinabaluはどんなところ?
Kota Kinabaluは,Malaysiaで2番目に広い都市で,東MalaysiaのSabah州の首都です.
独特の自然体系を持つ東Malaysiaへの国際的な入口の役割を果たすKota Kinabaluですが,日本の富士山よりも高いBorneo山への出発点ともなっています.
オラウータンが住んでいる森がある一方で,ダイビング好きにはたまらない絶好の海があり自然の観光資源が豊富な場所です.
オラウータンの語源はMalay語で「森の人」を意味する「Orang(人)」と「Utan(森)」から来ています.
ポイント
Malay半島とは異なる文化圏を持っていて,Kuala Lumpurに行ったことがある人でもKota Kinabaluで街歩きをすると異国の地に迷い込んだような錯覚におちいると思います.
Kota Kinabalu滞在におすすめの日数は?
Kota Kinabaluのおすすめ滞在日数は「3泊4日」です.
私は3泊4日でKota Kinabaluに滞在しました.初日は夕方ごろに到着して,4日目の最終日は朝便で帰りました.
実際にKota Kinabaluで動けた時間は2日半ほどでしたが,ちょうど良かったです.
私が訪れた時は遠出をする旅行活動が感染症対策による旅行者激減で凍結されていたため,主にリゾート内とKota Kinabaluの街中で時間を過ごしました.
もしも,Kinabalu公園での散策や南シナ海でのダイビングを楽しまれるのであれば4泊5日くらいでも楽しく過ごせると思います.
Kota Kinabalu滞在にかかる費用は?
1日あたりの費用の目安としては,
Kota Kinabalu滞在費1日分の目安
- ホテル一泊 RM 400 (日本円 11,000円)
- Grab代 RM 50 (日本円 1,400円)
- 食事代 RM 120(日本円 3,300円)
- 観光費 RM 70 (日本円 1,900円)
合計 RM 640(日本円 17,600円)
Kota Kinabaluのおすすめリゾート・ホテル
Kota Kinabaluに滞在される際におすすめのリゾート・ホテルを紹介します.
ホテルを選ぶ際の判断基準としては,大きく分けて3つあります.
ポイント
- 街中から離れたリゾートで自然とともにゆっくりしたい
- 街中で日中は活発に観光して,夜はホテルでゆっくり過ごしたい
- 街中から程よく近くて,観光も楽しみながらリゾート気分を味わいたい
それぞれの好みに合わせてホテル3件紹介します.
街中から離れたリゾートで自然とともにゆっくり過ごしたい
街中の喧騒から離れて,Borneo島の自然とともに過ごしたい方におすすめのリゾートは『Shangri-La Rasa Ria Resort & Spa, Kota Kinabalu』です.
Enjoy the golden hour of Rasa Ria right outside of you balcony. A one of a kind moment one remembers for a lifetime.
📸: @ellaisya.fieyra.lieyasofia#myshangrila #shagrilarasaria #rasaria #rasariaresort #shangrilahotel #destination #bahmarilah #beach #holiday #beautiful pic.twitter.com/oP1Mm3Cvkt
— Shangri-La Rasa Ria, Kota Kinabalu (@rrrshangrila) April 4, 2021
街中から離れたところにあるため,リゾートから静かなビーチまで歩いていくことができて敷地内で海を見たりゴルフをしたりゆっくりと過ごすことができます.
Kota Kinabaluの街中からは車で45分ほど離れているため,観光に出かけたり,街中で食事を取るには不便です.
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街中で活発に観光して,夜はホテルでゆっくり過ごしたい
日中は活発に観光に出かけたり,街歩きを楽しみたいけれど,夜はゆっくりと過ごしたい方におすすめなホテルが『Hyatt Regency Kinabalu』です.
海に面しているホテルでは,海が見渡せる部屋に宿泊が可能です.近くには,港沿いの屋台街『Todaku Waterfront Haker』があり,手頃な値段で美味しい海鮮料理を食べることができます.
ホテル内のレストランは高級感があり日本食店もありました.
一方で,街中に位置するためホテル周辺は雑然とした港の雰囲気があり,静かに海辺で夕日を見るにはにぎやかすぎるように感じました.
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街中から程よく近くて,観光も楽しみながらリゾート気分を味わいたい
Kota Kinabaluの街歩きも楽しみながら,リゾート気分を満喫したい方におすすめのリゾートは『Shangri-La Tanjung Aru, Kota Kinabalu』です.
街中から車で15分ほどで観光に出かけるには便利な距離にあるだけでなく,空港からも車で15分ほどの距離にあるため旅行中の移動時間を短縮することができます.
私も『Shangri-La Tanjung Aru, Kota Kinabalu』宿泊しましたが,リゾート内の施設は充実していて,プライベート・ビーチでゆっくりと夕日を眺めながら時間を過ごしました.
家族連れのお客が多くて,少し落ち着きがないところが気になりました.
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1日目:初の東Malaysia,綺麗な夕日に感動!
私はMalaysiaの首都Kuala Lumpurに3年間住んでいるのですが,初めて東Malaysiaへの旅行でKota Kinabaluに行くことにしました.
Malaysiaは大きく分けてMalay半島(Peninsula)と東Malaysiaに分けれらます.
普段,私は車で生活をしているので,長期休暇の際も陸続きでMalay半島内では旅行をするのですが,東Malaysiaは行ったことがありませんでした.
実は東Malaysiaは,Malaysia全国国土の60%を占めていて,面積としてはMalay半島よりも多いのです!
しかも,東MalaysiaはMalay半島とは独立した歴史・風俗を持っていて同じ国の中でも違った旅行体験をすることができます.
KK国際空港に到着,意外に厳しい入館管理
東Malaysiaの中でも最も大きい都市Kota KinabaluのKKIA(Kota Kinabalu国際空港)に到着しました.
KKIAはMalaysiaの国際線hubであり,Selangor州にあるKLIA(Kuala Lumpur国際空港)と名前が似ていて紛らわしいのです.
Malaysiaでは地名を英語の頭文字に省略することが多くて,外国人にとっては英語2文字の地名にはなじめません.
Kota Kinabaluが位置するSabah州では,入管管理がMalay半島とは別系統になっており,Sabah州が独自に求める手続きに従ってSabah州に入ります.
Sabah州独自の入管管理方法として私が発見したことは,
- 感染症対策として健康状態をアンケート形式で報告
- 入館手続きの際にビザの有効期限を確認
私は駐在員用の有効な労働ビザを持っていましたが,ビザの有効期限とKota Kinabaluの滞在日数をしっかりと確認されました.
空港近くのリゾートに滞在,南シナ海の夕日にうっとり
空港から出るとすぐに配車アプリ「Grab」を使って,宿泊先のホテル『Shangri-La Tanjung Aru』まで向かいました.15分ほどの距離ですぐに着きました.
メモ
航空会社AirAsiaが運用を開始した配車アプリ「AirAsia Ride」はKota Kinabaluでは利用を提供しておらず,私の滞在中は配車サービスは「Grab」の1択となりました.
ホテルにcheck-inして部屋で一息ついた後に夕日を眺めて,夕食を食べるたびに街中に出発します.
Kota Kinabaluでは夕方18時ごろには日が沈みます.
日本に住んでいると何の違和感もないのですが,Malay半島に住んでいると日没は毎日夜の19:30ごろです.
Malaysiaの半島側に住んでいると「Malaysiaの標準時間への違和感」を感じることになります.日本とMalaysiaの時差は1時間ですが,実際は2時間に設定したほうが体感的には合います.
ポイント
東Malaysiaは日本との経度差が25度ほどなので時差が1時間というのは地理的位置からすると妥当な範囲です.
Dewan通りで1日目の夕食探索,バック・パッカー街の面影
配車アプリ「Grab」で運転手を見つけて,Kota Kinabaluの街中に1日目の夕食を食べに行くことにしました.
目的地はLorong Dewanのレストラン街です.
Lorong Dewanに到着すると,夜の暗闇に照らし出されたおしゃれなレストラン・バーが並んでいます.
通り沿いにはB&B(Bed and Breakfast,素泊まり宿)や個人旅行店が何軒もあり,かつてバック・パッカー街だったことが窺い知れます.
首都Kuala Lumpurにはない,垢抜けた雰囲気が好きになりました.
メキシコ料理を食べながら,ライブ音楽を楽しむ
夕食は『Mamasita Mexican Restaurant & Tapas Bar』で頂きました.下の写真は後日昼間に来た時に改めて撮影したものです.
看板が色鮮やかで,通りで一番賑わっていたので,このお店を選びました.
店内の内装も凝った作りになっていて,異国まで旅行にきた興奮がさらに増します.
私が入店したすぐ後には,店内もテラスも席がお客で埋まっていました.
一人で旅行していると混んでいる時でも空いている一人席を見つけることがすぐにできて幸運だなと感じることが多いです.
夕食にタコスを3個注文しました.
正直に書くとタコスは普通に美味しいだけで,タコスの味は記憶にはあまり残りませんでした.
タコスを食べ終えてカクテルを飲んでいると,ライブ音楽が始まりボサノバやポップ音楽の演奏を聴くことができました.
Kota Kinabaluの一画にある開放的なバーでカクテルを楽しみながら,音楽を聴いて,異国情緒あふれる一夜の思い出になりました.
コタ・キナバル(Kota Kinabalu)の通りでメキシコ料理を食べていると、ライブ音楽が聴けて雰囲気がとても良かったです。
KLに比べて垢抜けていて、居心地が良かったです。 pic.twitter.com/sq8ZdQJya3
— こにゃん🇲🇾@マレーシア駐在員 (@Konyan_blogger) April 16, 2022
先ほどのメキシコ料理店の斜向かいに,看板が出ていないコンクリート剥き出しのお店があります.気になって中を覗くと日本料理店でした.
メニューはなく,RM 400(日本円 12,000円)以上の値段でおまかせコースを提供しているとのことでした.
看板がないことや,強気の料金設定に興味が引かれたのですが,結局訪れる機会はありませんでした.
Kota Kinabaluで夜街散歩,どこの国にいるのか迷子になる
夕食を食べたあとは,夜のKota Kinabaluを散策することにしました.夜の街は車通りはあるのですが,人通りは少なかったです.
Kuala Lumpurに比べて高い建物が少なく背の低い建物が多いため,上を見上げるとどこまでも続く夜空があることが新鮮に感じます.
Kota Kinabaluの街のつくりは歩きやすくて,道は綺麗でした.
街を歩いていると,中国大陸の都市の風景が思い浮かんできます.
Suria Sabahに到着,高級ブランドも入る商業施設
夕食をとったLorong Dewanから歩いて10分ほどで,ショッピング・モール『Suria Sabah』に着きました.
地方によくある,施設内は飲食店と小売店が入っている薄暗いモールだと予想していました.
『Suria Sabah』に入ると地上階は高級ブランド店が並んでいて,施設内には飲食店・衣服店・電化製品店など驚くほど充実した店舗がテナントに入っています.
Malaysiaのショッピング・モールの例に漏れず,『Suria Sabah』も祝祭ごとの飾り付けが派手です.
2日目前半:せっかくKota Kinabaluに来たけれど,する事がない!
「Kota Kinabaluに来たら,現地では山や自然公園,クルーズを楽しみたい!」と思っていたのですが,不精な性格の私は現地に着いたらツアー参加を申し込めば良いやと甘い考えをしていました.
コロナのせいでKota Kinabalu観光業が凍結している
1日目の夜,ホテルのロビーでツアーに参加を申し込みました.
(3時間後,ホテル・ロビーから電話がかかってくる)
旅行業者の倒産を目の当たりに
ホテル・ロビー経由でのツアー申し込みは諦めましたが,「せっかくKota Kinabaluに来たのに何もしないのはもったいない」と諦めきれません.
自分の足で旅行エージェントを探す小旅行に出ました.
Grabの運転手の方に教えてもらった旅行代理店がある雑居ビル『Wisma Sabah』へ直接行って参加できるツアーがないか確かめることにしました.
雑居ビル『Wisma Sabah』の地上階は旅行業者がテナントで入っています.というよりも入っていました.
どこもかしこも日中から「Closed(閉店)」の看板が掲げられていて,旅行業者はすでに撤退している様子でした.
何十店も旅行業者を訪ね歩き,見つけたまだ開業している旅行業者に私の連絡先を渡して,「個人でも参加できるツアーがあったら連絡してほしい」と伝えたのですが見つかりませんでした.
「どうしても個人でツアーに参加したい場合は,private tourとして全ての費用を個人で負担するしかない」と言われました…
Malaysiaでは2022年4月以降,外国人観光客を受け入れ始めていますのでKota Kinabaluの観光業も徐々に復活してくると予想されます.
後編へ続く:観光したくてもできない…
本記事ではKota Kinabalu3泊4日の2日目前半までをまとめました.
無事にKota Kinabaluに到着して夕食を食べることができましたが,感染症の影響でKota Kinabaluの観光業は凍結していて思うように観光ができなくなり雲行きが怪しくなります.
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